2022年2月7日

ラオガンマーのクリスピーチリオイル

日本に住んでいらっしゃる皆さんはご存知ないかもしれませんが、オーストラリアに住んでいらっしゃる貴方なら、きっと見たことがあるに違いないこの商品。


ほとんどのスーパーで売られています。アジア食品コーナーにありますよ。よく見ると種類がいろいろあるんですけど、パッケージが全部そっくりですからラベルを良く読まなければ違いが分かりにくいです。

先日、私がレシピを世界中の皆さんとシェアしているクックパッド英語版で、私のレシピを作ってくださった方が写真を投稿しておられましてね。日本のクックパッドでは「つくれぽ」と呼ばれるやつです。英語版では「クックスナップ」(Cooksnap)と呼ばれます。

そのクックスナップの写真で、目玉焼きの上に何だか美味しそうな茶色いトッピングを乗せていらっしゃったので、それは一体何ですかとおたずねしたところ、「ラオガンマーのクリスピーチリオイルです」と教えてもらったのです。

グーグルしてみたら、

見たことがある!スーパーで売ってるじゃん!

そこで、早速買ってみることにしました。

ところがですね、先程書いたとおり様々な商品があるのです。パッケージがどれもそっくりなので要注意ですよ。私はクックパッド英語版で教えてもらった「クリスピーチリオイル」(Crispy Chilli Oil)というのを探し出して1瓶買いました。

この商品は1瓶が大きいです。

チリオイルというくらいですからラー油のようなものだと思ったんですけど、こんなに大量のラー油は何年経っても食べ切れないだろうと心配でしたが、とにかく1瓶買いました。

開けてみると、ラー油のような赤い油の中にクリスピーな(サクサクした食感の)唐辛子と豆とニンニクが入っていました。あまり辛くないので、ラー油のような辛さをご希望の方は「Hot」タイプを購入された方がいいです。

私が買ったのは、辛さに敏感な私でもあまり辛くないと感じるマイルドな辛さでした。

赤い油をラー油のように使うには辛さが物足りませんでしたけど、入っているそのクリスピーな茶色いものが大変美味しいのです。

ポン酢と混ぜて餃子のタレにしても美味しいし、ネギと混ぜて冷奴に乗せても美味しいし、目玉焼きに醤油と一緒に乗せても美味しいです。

そこで思いついたのが、青ジソを醤油漬けにするのにこれを加えることでした。

植木鉢で育てている2本の青ジソがどんどん育つものですから、先日醤油漬けにしたらなかなか美味しかったのですけど、あれにこの「クリスピーチリオイル」を入れたら、

美味しいに決まっているじゃん!

もうね、食べなくても絶対に美味しいと確信しながら作ってみましたよ。ニンニクのすりおろしも入れました。


<タレの材料>
ニンニク 1かけ *すりおろす
醤油 大さじ1
水 大さじ1
クリスピーチリオイル 大さじ1(油の量は大したことないです)
みりん 小さじ1 *または砂糖小さじ1/4
いり胡麻 小さじ1 *好みでもっと入れてもいいです。

<作り方>
タレの材料を小さめの容器に入れてよく混ぜます。洗った青じそを1枚入れてタレを葉っぱの上に少し広げます。また1枚入れてタレを少し広げ、同じことを繰り返して入れられるだけ入れてください。10枚から15枚くらいは漬けられます。

1〜2時間漬けたら食べ頃です。ご飯のお供に酒の肴にサイコーです。

サクサクした豆が大変美味しいです!



「ラオガンマー」というブランドの名前をグーグルしてみたら、なかなか面白いストーリーがWikipediaに書いてありました。

「ラオガンマー」というのは「老干媽」という中国の調味料ブランドだそうです。「ローカンマ」とも表記されるようです。

創業者は、1947年生まれの女性で陶華碧(タオ・ホァビ)さんという方だそうです。農村の貧困な家庭に生まれ、学校にも通えなかったために会社設立まで自分の名前さえ書けなかったとWikipediaには書いてあります。

20歳で結婚し2人の子供が出来ましたが夫に先立たれ、生計を立てるために行商に出たそうです。行商で資金をためた彼女は小さな食堂を開きましたが、本来のメニューである冷麺よりもそれと一緒に出していた自家製の麻辣醤が人気となったのだそうです。

そこで、彼女は麻辣醤の販売もするようになり、この麻辣醤が他の食堂でも使われるようになると、彼女は食堂をやめて麻辣醤の工場を始めることにしたのだそうです。

1996年には、40人の従業員を雇い「ラオガンマー」(老干媽)と名付けた麻辣醤の製造を始めたのだそうですが、ラオガンマー社の2013年の年商は約37億2000万元。8000ヘクタールのトウガラシ農園を持ち、200万世帯に雇用機会を提供したと書いてあります。

すごいなあ!

2014年時点で、米国、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなど30か国以上に輸出しているとのことです。

世界中で売れるのは分かりますよ。私も常備しておきたいと思いますもの。大きな1瓶でとても食べ切れないと思いましたが、どんどん食べて減っています。無くなったら絶対にまた買うでしょう。

日本にも「食べるラー油」なる類似の商品があるようですね。

ラオガンマーの「クリスピーチリオイル 210グラム入り」は、3〜4ドルで売られています。アジア食品店に行かなくても普通のスーパーで売っていますから、興味のある方は一度試してみてはいかがでしょうか。


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