2017年4月4日

悲しいニュース

うちの夫と私が若かった頃、義母(夫の母親)の家の隣にある小さなコテッジに住んでいました。

最初の子供(息子)が生まれると分かって、そのコテッジを増築しました。ほとんど夫が工事をしたんですよ。できることは私も手伝いました。

キッチンの壁にはレッドシーダー(Red Cedar)の板を一枚ずつ切って、光沢を押さえる塗料を塗って、二人で一緒に張ったんです。居間の壁と天井には、パイン(Pine)の板を張りました。天井に板を張るのは大変な苦労でした。

外壁には防腐処理したパインの板を張り、ユーカリの木立の中で目立ちにくい緑色に塗りました。

二人目の子供(娘)が生まれると分かって、その家をさらに増築しました。今度は大工さんの力を借りながら大きな2階建ての家にしたんですが、夫がほとんど工事をしました。

現在はその家に住んでいませんが、思い出が詰まった家です。

その家には、日本式のお風呂も作ったんです。深くてゆったりした湯船、広い洗い場にはタイルを張ってシャワーも付けました。よく家族4人で一緒にお風呂に入ったものです。

現在、その家には義弟(夫の弟)家族が住んでいます。

彼らが住むことになった時、これで日本式のお風呂に入れると期待して大喜びしたんですけど、「お風呂に入りに来ていいよ」との言葉は義弟夫婦から聞くことはなく、「お風呂に入りに行ってもいい?」とのリクエストには返事をもらえず、おそらく義弟の奥さんが、私達がお風呂に入りに来るなんて嫌なんだろうなあと思ってあきらめています。

聞く所では、あのお風呂は洗濯物干し場として使っているそうです。

最近めっきり朝晩寒くなってきたので、お風呂に入りたいとしょっちゅう思うんです。最後にお風呂に入ってからもう10年以上になりますし。義弟家族が住むあの家には、広くてきれいな日本式のお風呂があるのに、本当に残念!

そんなことを考えていた矢先、悲しいニュースが飛び込んできました。

義弟の奥さん(スペイン人)が、家を白く塗り替えたいと希望しているんですって。

ユーカリの木立の中で目立たないように緑色にぬった外壁は、すでに真っ白になっているそうです。

そして、思い出のレッドシーダーのキッチンの壁も、居間のパインの壁も、全部白いペンキを塗るんだそうです。

せっかくの木材の壁を全部ペンキで真っ白にするのか、もったいない。

その家は義母の持ち物でして私達の家ではないのだし、現在は私達が住んでいないのだから、私達には何も言う資格はありませんけど、きれいなシーダーやパインの壁がペンキで真っ白になるのかと思うと悲しいです。

いつか、私たち夫婦が歳を取って仕事を引退した後は、あの木の家に住みたいとも思っていたけど、ペンキを塗ってしまったらもう木の家ではないですよね。外も中もペンキで真っ白の家というのは、住みたいと思わないな。

ああ、でもあの家にはお風呂があるんだった。完全日本式のお風呂。浴槽も深くて気持ちがいいんです。まさか、あのお風呂を取り壊したりしないだろうな。

義弟家族とはあまりお付き合いもしていません。食事に呼んだり呼ばれたりね、したいと思っていたんですけど、何だかとても残念です。

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2017年4月3日

ついに「その日」がやって来た

月曜日と水曜日は、娘が朝のラッシュアワーに電車に乗らなければならない日です。一人で通学ができるようになってからも、月水の二日の朝だけは付き添いが必要でした。

でも、先週は「座れたら一人で行ってみる」と決めて、もしものときに備えて車は近くのショッピングセンターに停め、そこから娘と一緒に駅まで歩き、電車の中まで付き添って、お母さんは娘が運良く座れたのを見届けてから急いで電車を降りて駐車場まで引き返して家に帰りまして、娘は一人で大学まで行くことができました。

さて、今週はどうするか。

「ねえ、明日の朝はどうする?」
「一人で行けると思う」
「そう、電車までは一緒に行って欲しい?」
「ううん、駅で降ろしてくれたら大丈夫」

娘は大丈夫だと言ったけど、本当に大丈夫かどうかは実際に朝になってみないと分かりませんので、一応身支度をちゃんと整えまして、今朝は少し早めに家を出ました。

「駅で降ろせばいいのね?」
「うん」

娘はやや緊張気味でしたが、そういうことは話題にしないように。

そして、駅に着きました。いつもより少し早めだったせいか心なしか人の数が少ない。

「じゃあ行ってきます」
「はい、行ってらっしゃい」

こうして、初めて、娘は一人で朝のラッシュアワーの電車に向かいました。

昨年、ハイスクールの12年生で通学のバスに乗れなくなってから1年と数ヶ月。12月頃、家から出られなくなっていた頃から数えると4ヶ月足らずです。

どうなることかと心配したけれど、カウンセリングと治療薬と段階的におこなって来た認知行動療法で、ここまで回復できました。

娘本人が、自分の病気と治療方法について十分に理解していたことも、回復までの道のりの大きな助けになったと思います。

本当に良かったです。

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2017年4月2日

友人家族との楽しい夜

昨晩は友人のエクリーさん家族四人を夕食に招待していました。親族ではない人達が我が家にやってきたのは1年以上ぶりでした。

うちの娘が不安症(パニック障害を含む)のために、他人が家にいるというだけで具合が悪くなるので、親しい友人のエクリーさん達ですら食事にお呼びすることはできなかったのです。エクリーさんの娘さん二人は、うちの娘のベストフレンドだったんですよ。子供の頃は姉妹のようにいつも一緒に遊んでいたのです。

最近娘の精神状態が安定してきて、誰かを食事に呼んでもOKだと言うので、本当に久しぶりに(1年以上ぶり)エクリーさん家族がやって来ました。

エクリーさんの娘さん二人はハイスクールの12年生と11年生です。美しく成長した二人とうちの娘は、以前の姉妹同然だった頃に戻ったようでした。

寒かったので暖炉に火を焚くと、自然に皆んなが暖炉前に集まりました。

普段はうちの夫以外は食べないチーズ類やクラッカーなどのおつまみ、そしてダイソーで買ってきた日本の菓子類も並べてワインのボトルを開けると、もうおしゃべりは止まりません。

晩ご飯は、私のウェブサイトにレシピを公開している料理を5品出しました。「枝豆ご飯」「テリヤキ豆腐」「チキンの竜田焼き」「アジアンヌードル・コールスロウ」「ニラと春雨と卵炒め」です。

6人しか座れないテーブルにオフィスの椅子を持ってきて、8人がぎゅうぎゅうに座って食べました。

デザートは、自信作「クリームチーズムースとチョコレートムースの2段ケーキ」です。


さらに、ダイソーで買ってきたトッポとかキャラメルコーンなどの日本のお菓子や、エクリーさんが持参したチョコレートも出しました。

皆んながどんどん手を伸ばすから、どんどんなくなっていく!

そしてね、何が嬉しいってね、

非頃は菜食状態で肉を食べない、砂糖も食べない、バターも食べない、チーズも食べない娘が、

チーズは食べるわ、キチンも食べるわ、お菓子も食べるわ、デザートのケーキも食べるわ、チョコレートも食べるわ!

さらに、笑う! 笑う!

大きな声を出してギャハギャハと笑う!

それを見て、夫と私は本当に嬉しかったです。

女の子たちのおしゃべりに圧倒されていたのか最初は静かにしていたうちの息子が、時折ジョークを繰り出しては一同が爆笑に包まれるのも、見ていて嬉しかった。うちの息子にはこんなにユーモアのセンスがあったのかと、お母さんは関心しました。

唯一悔やまれるのは、最近の超早寝習慣のせいだろうけど、お酒も入ったせいか、夫も私も10時頃にはもう眠くて朦朧としてしまって、皆んなの会話を聞いているだけで精一杯という状態に。夫なんて座ったまま居眠りしていましたからね。(私が料理している間に昼寝をしていたくせに!)

ああ、とにかく楽しい夜でした。

一気に体重が増えたのを今朝は実感していますけど、そんなことはどうでもいいや。家族全員があんなに楽しんだんだからな。

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2017年4月1日

3年半でついに

今日は「エイプリル・フールズ・デー(April Fools' Day)」ですね。「エイプリル・フールズ・デー」のジョークとして真っ先に思い出すのは、ちょっと古い話ですがやっぱり英国 BBC 放送の「スパゲッティの木」ジョーク。あと、最近ではやっぱりBBC 放送の空飛ぶペンギン発見のニュース。


英国という国は世界屈指のユーモア大国で、そのユーモアに対する信念たるや筋金入り。ユーモアが英国の政治、社会、文化の発展に多大な影響を及ぼしたことは、その長い歴史において証明されているわけですけど、BBC 放送は「エイプリル・フールズ・デー」のためにこういう映像まで制作するんですからね。

NHK だったら考えられませんよ!

さて、我が家の「エイプリル・フールズ・デー」ですが、珍しいことが起きています。

現在私達家族が住んでいるこの家に引っ越してきたのは3年半前ですが、引っ越して早々色々なところが壊れました。

その一つは1階のトイレ兼バスルーム(洗濯室も兼用)のドアのロック。ネジ穴が緩んで取れちゃったんです。そのロックは、この家に住んでいた高身長家族用に、私には手が届かないドアの上の方についていたので、べつに取れてもそれはそれでよかったんです。

しかし、ドアにロックが掛けられないおトイレ兼バスルームは、非常にサスペンスがありまして、外を誰かが通る音や近づく足跡が聞こえると「ゴホッゴホッ」と咳払いしたり口笛など吹いたりと、それとなく「入っていますよ」サインを出す必要があるんです。

これは不便だということで、すぐに新しいロックを買ってきたのだけど、夫はいつになっても付けてくれない。その後、夫は「うつ」になったり「Netflix 中毒」になったりで、家の中の壊れたいろんな物(結構たくさんある)は、ずっと壊れたままになっているのです。

さて、「エイプリル・フールズ・デー」の今日、どうしたことか夫は、電動ドリルや各種道具をゴミ屋敷状態のガレージの何処かからか持ち出して来て(そんなものまで買っていたのか!)ドアに丸い穴を掘り始めました。

ロックをつけてくれているんです。

ロックを買ってから3年半かかりましたけど、トイレのドアにロックが付くとうれしいわあ!

実はね、夫は昨日から1週間の休暇を取っているんです。色々やることがたくさんあるんですって。そりゃあそうでしょうよ、壊れたままの物がたくさんありますからね。家の外も草は伸び放題、落ちてきたユーカリの木の皮や枝が溜まりまくっていますし。

ドアの次は、出し入れできなくなって久しい娘の洋服ダンスの引き出しを直すんですって。

かつては家具製作はもとより家まで自分で建てたうちの夫。本来の姿に戻った夫を見るのはうれしいです!

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2017年3月31日

3月最後の日

メルボルンでは季節が日本と逆なので、今日が3月最後の日と分かっていても、この時期が日本では「入学」や「入社」といった新しい始まりの時だということを忘れていました。桜の季節だったんですね。

「秋らしくなったからこのまま冬になれ」と日本的には10月の終わり感いっぱいだった私ですが、昨日岡山の友人J子からメッセージがありました。彼女の息子のN君が大学進学のため今日引っ越すとの知らせでした。

もちろん引っ越すのはN君 だけですよ。一人暮らしの始まりなのです。

N君はJ子夫婦にとって一人息子さんですから、引っ越しを終えて家に夫婦二人だけになったら「家が広く感じる」んでしょうね。

私は、うちの息子も娘もとにかく早く一人前になって巣立って(この家を出て)欲しいと常々思っているんですが、まだまだその日が来そうな気配の欠片もありません。大体、娘なんて6年も大学に通わなくてはならないんですから。

息子は、未だ就職できていませんが、コミッションの仕事依頼があったそうで日々絵を描いております。最初の仕事は、ある人達のカリカチュアを描く仕事。それを見た知り合いの会社の人から、自分たちのカリカチュアも描いてくれと頼まれて、その後小さなアニメーションを描く仕事が来たそうです。

毎日、昼まで寝ていますけど、こうやって描いた絵が認められて仕事が増えたり、いつか就職できたりすると良いんですがね。

娘はメルボルン大学に毎日通っています。勉強しているのは4教科ですが、講義や授業の復習や準備や課題などで、毎日家にいる時間はずっと勉強しています。私が大学生の頃、こんなに勉強していませんでした。「大学でも良い成績を取るぞ!」という意気込みが感じられると言うか、勉強するのが好きなんでしょう。

特に最も関心のある心理学では、先日、先生の質問に見事に答えて「自分の存在をその先生に認識させた!」と言っておりました。

OCD、抜毛症、不安症、摂食障害、パニック障害と、自分自身が様々な病気に苦しむ中で膨大な量の本を読み、勉強し続けて来たんですからね。娘の知識は、普通の学生レベルのはるかに上を行っています。

それにしても、3月が終わったということは、一年の四分の一がもう終わったんですね。

何だかとっても早かったわ。

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