2015年12月5日

ハグ

昨日、娘にハグされると心が癒やされるという話を書きましたが、「ハグ」というところを正しい日本語で書きたかったのだけど、考えてみても英語で言うところの「ハグ」を表す日本語がありませんね。

それを意味する言葉がないということは、日本の文化に言葉が意味する行為が存在しないということなんでしょうね。

この場合の「HUG」という言葉は名詞です。考えてみても「抱擁」くらいしか思いつきません。でも「抱擁」と「ハグ」は違うでしょ?

どちらも抱きしめる行為ではあるけれど、「ハグ」はもっと気軽で日常的な習慣で、親密さや愛情だけじゃなく、友情とか共有する感情とかを伝える手段です。喜びや興奮でハグする場合もあるし、悲しみでハグをする場合もあるし、挨拶的にハグすることも多い。数人で抱きしめ合う「グループハグ」っていうのもあります。

私くらいの世代の日本人にとって、抱きしめ合うという行為は日常生活において一般的ではありません。私なんて、親に抱きしめられた記憶が無いどころか、手を握ってもらった記憶すらありませんよ。親だけじゃない、妹達とも、友達とも、抱きしめ合ったことなんて無い!

だからでしょうね、オーストラリアに住み始めて最初の頃は、夫の家族とか友人知人と身体を接触し合うというのに妙な抵抗がありました。しかし、ハグって基本的に気持ちがいい行為だからすぐに慣れて、今では最も好きなオーストラリアの習慣の一つです。

でもね、面白いのは、日本人の友人とはハグするのが恥ずかしいんです。相手が日本人だと、久しぶりになった時などでもハグじゃなくてお辞儀しちゃったりして。染み付いているのよねえ、日本の習慣が…。

日本でも、近年特に親が幼い子供を抱きしめる行為が大いに推奨されて、またスポーツの世界などでハグという行為が一般的になってきたのでしょう、「ハグ」(動詞は「ハグする」)が日本語になっているようですね。

いつだったかな、今は亡き祖母が入院中、お見舞いに訪れた私の夫にハグされて嬉し恥ずかしそうな顔でとびきりの笑顔を見せたことがありました。おばあちゃん、本当に嬉しそうだったな、あの時。すでに90歳を過ぎていたおばあちゃんだけど、それまでハグなんてされたことがなかったんだろうなと思います。

ギュッと抱きしめられると本当に気持ちがいいし、慰められるし、心を支えられる気持ちがするし、癒されるし、いいですよねえ。抱きしめられたついでに頬や頭にチュッとかされるともっといい気持ち。

ところがね、うちの息子のカイ、小学校5年生の時に「オレはもう5年生なんだからお母さんとハグなんかしないからな!」宣言をしましてね、それまでは毎朝学校へ行く前にハグをしていたのですけど、その後何年もハグをしないうちに大きくなってヒゲも生えてきて(ちょっと臭くなって)、すっかりハグしない人になってしまいました。

そんな息子も考えが変わったのか、いつだったか「もうハグをしてもいいです!」宣言をしたんですが、ハグの良さを思い出したか?

今朝、キッチンに行くと先に起きていた夫が紅茶を入れていました。「おはよう」と言って今日1回めのハグ。この習慣、私は好きです。

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2015年12月4日

娘の存在

「ねえ、お母さんの手はどうしておばあさんの手?」
「えっ?」

幼い娘の言葉に、ぐっさりと心を傷つけられた記憶がある。

たしかに、私の手は乾燥していてシワシワで、老婆の手のようではあった。(もっとちゃんとお手入れしなくちゃ!)私は心の中で決意した。

無邪気な子供は、思ったとおりのことを口にする。その正直な言葉は真実を指摘しているから、言われたこちらは動揺してしまう。

子供をお持ちの皆さんも、きっとそういう経験がおありだろう。

現在17歳の娘、精神年齢はもっと大人だ。無邪気な言葉で真実を突いてくるということはなくなった代わりに、今では冷静な言葉で問題点を指摘してくる。

「お母さん、そういうことはたとえお父さんに対してでも言うべきではないよ」
「お母さん、言っていることが矛盾しているんじゃないの?」

他の誰かに言われたら腹が立つようなことも、娘に言われると素直に反省させられるのは不思議です。彼女は、大学で臨床心理学を勉強したいと思っているくらいだから、心理学関係の本をたくさん読む。故にハイスクールの心理学の先生も舌を巻く知識の豊富さで、彼女の話は常に論理的。彼女に何か言われると反論出来にくい(鋭い指摘にぐうの音も出ない!)ことがほとんどなのです。

また、問題点を指摘してくるのとは逆に、女ならではの「人の気持ちを察する」能力も優れている娘は、元気が無い私を励ましてくれたりハグしてくれたりする。娘にハグされると本当に心が癒やされる。

つい最近まで小さな女の子だったのに、対等に話ができる親友のような存在になるなんて。母と娘の関係は、とても特別なものだ。

ハイスクールが夏休みに入りました。娘は、率先して家事を手伝ったり晩ご飯を作ったりしてくれています。お母さんはハッピーです。

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2015年12月3日

虫めがね

本も新聞もコンピューターのモニターも、リーディンググラス(別名:老眼鏡)無しではさっぱり読めなくなってから久しい。

リーディンググラスを使うようになった後は、つるべ落としのごとく視力はガクガクッーと一気に衰え、もっと度の強いリーディンググラスが必要になり、それでも目を酷使し続けて来たためか最近はさらに見えにくくなっている。

特ににっちもさっちもいかなくなっているのが、食品パッケージの細かい文字。あんなに小さい文字は誰にも読めまいと思った私は間違っていたようで、娘のサチにはちゃんと読めるのですから、あまり文句も言えません。

ぜひ読みたいのは原材料名と原産国名のところ。あと調理方法とか使用方法のところ。

昨夜は晩ご飯に Tikka Masala というペーストを使った魚のカレーを作ろうとしたんですけど、使うペーストの量がね、見当がつかないじゃないですか?そこでラベルを読もうとしたわけですよ。ところがね、このペーストが入った瓶自体が小さいところへ来て、説明書きがもう殆どミクロの世界!これを肉眼で読めというのか?

困難というよりも不可能ですよ、皆さん!

ここまで小さいと、リーディンググラスなど何の助けにもなりません。

私は常日頃、うっかりリーディンググラスを持ち歩くのを忘れた時のために、何処のお店でも売っている安いプラスチック製のリーディンググラスをバッグにも車にも常備しているのですけどね、昨夜のようにリーディンググラスが、何の助けにもならないってこと結構あります。

そこで…

ああ、ついに買ってしまいました。

虫めがね!


直径9cmで厚めですから重いです。これで細かい文字を拡大し、リーディンググラスで焦点を合わせるという2段式で挑むんですが、これがね、素晴らしいんですよ!

もやもやっと煙のように薄黒くぼやけていたものが、くっきりと文字となって見える!読める!この喜び!

私ぐらいの歳になりますとね、周囲の目を気にするというような愚かな考えは全く無くなりますので、買い物の際も堂々とやっています。商品を手に取り、虫めがね越しにラベルを読む私。シャーロックのようでしょ?

問題点はバッグが少々重くなること。そこで、携帯用の薄くて軽くて拡大率の大きいルーペを探しています。こういうものはどのような店に行けばいいのでしょう?オンラインショップなら色々あるようなんですけど、実物を見てから購入したいところですし…。

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2015年12月2日

制限速度厳守とテイルゲイト

先日送られてきたスピード違反の罰金支払い命令書ですが、ずっとデスクの上に置いたままでございます。まだ支払っていません。支払いの期限はクリスマスの25日。

罰金190ドルは痛いです。

もっとカメラが見えやすくしなさい!

私がアクセルをつい頑張って踏み込みすぎる原因は、テイルゲイトされる(後ろにピッタリとくっついて運転される)のが嫌なことと、それら後続車に自分が迷惑をかけているという罪悪感のせいなんです。

罪悪感など感じる必要はないと分かっていますよ、悪いことをしているんじゃないんですからね。ただ制限速度を守っているだけなんですから。

それなのに、どうして罪悪感を感じてしまうのでしょうか?

後ろが詰まっている → 私の速度が遅すぎる → 周りの車の流れに合わせられていない → 迷惑をかけている → 速度を上げろ!

このような思考回路が潜在意識下において確立されているんじゃないのか?もしそうだとしたら、悪いのは日本の警察と教習所の教官!

しかし、もう二度と罰金を払わされたくないので、私、今度こそ覚悟を決めてこの思考回路の接続直しに努めております。

前回は4キロオーバーでも写真に撮られて153ドルの罰金を食らったんですからね、制限時速60キロのところは何としてでも60キロで行くことに決めたんです。

時速60キロを過ぎたら直ちに警告音が鳴るというような機能が私のカローラにはついていないので、とにかく頻繁に速度計をチェックしつつ60キロのところは60キロ、40キロのところは40キロ、信念を持って挑めばなんとかなるものでしょ!

そうしますとね、やはり後続車が私の後ろに繋がります。真後ろの車は、大抵車間距離など考慮することなど無く私のカローラの尻にピッタリとくっついて、もしも道路脇からウォンバットやカンガルーが突然現れて私が急ブレーキをかけたらムチウチは避けられまいという状況になります。

そういうことを考えると、つい少し速度を上げてテイルゲイトの苦悩から開放されたいという願望が湧き上がってくるのですけど、今までのところ自分をコントロールできています、私!

気にするな!190ドル!190ドル!

それにしても、後続車の皆さんは60キロ以上出しているわけなんでしょ?あっという間に続々と詰まってきますからねえ。

あの人達も、ちゃんと4キロオーバーとか6キロオーバーで罰金を食らっているんでしょうね!そうじゃないと不公平よ!

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2015年12月1日

ファスティング・ダイエット

夫は、時々「ファスティング(断食)・ダイエット」というのをやっております。「5・2ダイエット」とも呼ばれる断食ダイエットです。

これは、英国BBC制作のドキュメンタリー「Eat Fast & Live Longer」という番組によって世界的に広がったダイエットですが、この「ダイエット(diet)」というのを減量方法と訳してはいけません。日常の食事のありようというような意味ですから。

「Eat Fast & Live Longer」という番組は、ジャーナリストでありTVプロデューサーでもある(医学も勉強した)マイケル・モーズリーが「健康を保ち、老化を遅らせ、長生きする方法」を見つける過程を追ったドキュメンタリーで減量方法を扱った番組ではありません。

マイケル・モーズリーさん、私ファンです

モーズリーは健康診断の結果、自分の体脂肪率が高めで、血糖値も悪玉コレステロール値も高く、その他の検査値と総合的に判断した結果、心臓病・糖尿病・ガンになる確率が高く、現在のままの生活を続けると数年以内に重大な病気になる可能性が高いとの診断を受けます。

この健康問題を改善する方法の一つとして、紹介されるのがファスティング(断食)です。

モーズリーは4夜3日間の断食をおこないます。1日に摂れるのは50キロカロリーのカップスープ1杯と水分だけ。非常にきつい3日間を耐え抜き、断食後の健康診断では数値が全て改善しているという結果が出ます。もちろん、断食をしたのですから体重は減りました。

加齢にともなって発症するであろうあらゆる病気の予防につながると確信したモーズリーですが、数値を維持するには3日間の断食を毎月1回続けていく必要があると聞いて「病気にはなりたくないけど3日間の断食を毎月はちょっと…」と悩みます。

そこで紹介されるのが「5・2ダイエット」なのです。

5日間は普通に好きなものを食べ、2日間(連続しない)は一日の摂取カロリーを男性なら600キロカロリー、女性なら500キロカロリーに抑えるというもの。研究の結果、このダイエットでも3日間の断食と同じ「老化を遅らせ、病気を防ぐ」効果があるとのことでした。

ファスティング(断食)と言っても、この方法なら食事はできるので続けやすいこと、連続しない2日間だけで良いこと、健康面での大きなメリットがあること、そして減量できること、これらの点において画期的な方法なのです。

夫は、このダイエットによって10キロ以上減量し、お腹がへこみ、コレステロール値が健康値になりました。ところが、これを止めてしまったら一気に体重は元通り!最近になって危機感を感じたのか、再び「ファスティング(断食)・ダイエット」を始めたのです。

私も一緒にやっているのか?

いやあ、私には無理なんです…。私は自宅で仕事をしているじゃないですか?食べ物がすぐそこにあるわけですよ。誘惑が強すぎてね。

http://thefastdiet.co.uk

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