うちの夫が明日の土曜日に作ろうとしている料理は、ゲストであるエクリーさん夫婦へはサプライズでなくてはいけませんので、このブログ上でバラすわけには行かないと思って、昨日の記事でも「ある料理」としか書かなかったのですが。
今日はどうしてもそのことを書きたいんです。エクリーさんがこのブログを英訳して読むとは思えませんから、書くことにしました。
私はこの料理のことは知っていましたが、食べたことはありません。作ってみたいと思ったこともないんですけど、その手間がかかって作るのが難しい「ある料理」というのは、
これなんです!
「ビーフ・ウェリントン」(Beef Wellington)というイギリス料理なんですけど、基本は牛ヒレ肉のかたまりをパイ生地で包んでオーブンで焼き上げたものです。
肉とパイ生地の間には、玉ねぎとマッシュルームを細かく刻んだのを炒めてペースト状にしたものが入っています。それに加えて、生ハムやフォアグラのパテやクレープを一緒に巻くなど、レシピもいろいろです。
上の動画は、オーストラリアで人気のある日系オーストラリア人のナギ・マエハシさんという方のレシピなんですが、この方の「ビーフ・ウェリントン」レシピが一躍有名になったのは、例の毒キノコ殺人事件で逮捕されて有罪になったエリン・パターソン(Erin Patterson)が親族に食べさせたのが、この「ビーフ・ウェリントン」だったからです。
エリン・パターソンは、マッシュルームのペースト部分に自分が採って来た「デスキャップ」と呼ばれる毒キノコを混ぜていたのですよ。「デスキャップ」の致死量は20セント硬貨(直径2.5センチ)くらいの大きさだそうですから、1個食べたらオシマイという毒キノコです。
食事会には、離婚した元夫とその両親、そして元義母の妹夫婦が呼ばれていました。元夫はドタキャンして来なかったために命拾いしました。エリン・パターソンは、毒キノコが入ったのと毒キノコが入っていないのとを分けて作り、親族には毒キノコが入ったのを食べさせていたんです。区別するために自分が食べる毒が入っていないやつは違う色の皿に乗せていたそうです。
元夫の両親と元義母の妹さんの3人が亡くなりました。妹さんのご主人は牧師さんですが、緊急肝臓移植によって命が助かりました。この事件は何度か話題にしたので、キーワード「毒キノコ」で検索すると記事が見つかります。
それはともかく…
この毒キノコ殺人事件で有名になったレシピの「ビーフ・ウェリントン」を、うちの夫は話題として面白いからという理由で作ろうと思ったようなんです。私は聞いてすぐに「難しいよ」と警告したんですけど。
食べる時にかけるソースを作るのに必要な牛の尻尾の骨から作っただし汁だけは完成しています。
動画を見ていただけると大変多くの工程があって時間がかかることが分かっていただけると思いますが、経験不足のうちの夫は、動画では省かれている野菜を細かく切ったりする工程や使った道具を洗ったり片付けたりするのに時間がかかることが分かっていません。
明日の土曜日、夫は午前中に父親とカフェで会うことになっているそうで、父親に会った後、買い物に行くんだそうです。お昼頃から料理を始めるつもりのようですけど、間に合うんでしょうか。上手く行くことを願っていますが、パイ生地を網のようにするのはちょっと難度が高過ぎると思ったので、それは省いても大丈夫だと私は言いました。道具も持っていませんしね。
そうしたら…
昨日、アマゾンから小包が届いたんですよ。「まさか…」と思ったら、小包に入っていたのはパイ生地を網のように切るためのローラーカッターだったんです。動画で使っているやつでした。
今回使ったらもう二度と使うことはないだろうというような道具です。肉の中の温度を計るデジタル温度計も買いましたしね、必要となれば何だって買うのが「うちの夫のお料理」なのでございますよ。

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