2024年1月9日

視覚障害とセルフチェック

昨日、うちの夫が照明ランプで足を照らしながら足指の爪を切っていました。

「自分で切れなくなったら言ってよ、私が切ってあげるから!」

私は半分冗談で言ったんですが、夫は困ったような顔をして「うん…」と言ったので、爪が見えなくて切るのに苦労していたと分かりました。

近い将来、本当に私が切ってあげなくてはいけなくなるでしょう。他人の爪を切るなんて、子供達が幼かった頃以来ですよ。ちょっと怖い気もします。

私の目も最近かなり悪くなっているんですけど、老眼鏡をかければ爪切りくらいは問題なく出来ます。いつかそれも難しくなったら、爪切りサービスを利用するしかありませんね。

うちの夫の目が見えなくなっているのは、遺伝性の黄斑変性「スターガルト病」という非常に稀な病気のせいですが、加齢性の黄斑変性になる人は多いと聞きます。

遺伝性の黄斑変性「スターガルト病」には治療法がありませんが、加齢性の黄斑変性は治療ができる場合があります。

目が見えにくくなった時に、黄斑変性かどうかをセルフチェックするのに「アムスラーチャート」というものが使われます。


メガネやコンタクトレンズは着けたまま、片方の目を隠して30センチくらい離れてこのチャートの真ん中にある中心点を見ます。「線が歪んで見えていないか」「中心点ははっきり見えているか」「欠けている部分はないか」をチェックします。

爪切りに苦労していた夫に、このチャートを見てもらいました。

3年前、ついに症状が出始めていることに気づいた時にも見てもらいましたが、あの時は線が歪んでいる部分があると言いました。

昨日は、真っ直ぐな四角の部分は無いと言いましたよ。格子は全部ぐにゃぐにゃで、中心点の近くは特にひどく歪んでいて吸い込まれて行くように見えるそうです。

周辺部には暗くて格子の線が見えないシミのような部分が沢山あるそうで、その暗い部分の場所は右目と左目で違います。両目で見る時には、それぞれの見える部分で補いながら、焦点を合わせる位置を変えて見える部分を動かしながら見ているそうです。

文字もそのようにして、見える部分を動かしながら読んでいるそうです。焦点を合わせる視野の中心では見えていないんですから、外側の見える部分でどうやって読んでいるのか私には想像が出来ません。

明るい場所では、そのようにして見ることが出来るようですけど、先日は明るくても見えていなかった木製パレットにつまずいて転倒しました。

薄暗いとよく見えないようです。イラン人ご夫婦の家から帰る時は、玄関から車までの暗い道を歩くのに苦労していましたが、あの時はほとんど何も見えなかったと言いました。

私が「懐中電灯を持ち歩く必要があるわねえ」と言うと「うん…」と言いましたからね、本当に見えなかったのでしょう。

「これからは私があなたの腕を取って安全に歩くお手伝いをします」と言うと、「Seeing Eye Dog」(盲導犬)ならぬ「Seeing Eye Person」(盲導人)だなあと言いました。

もう冗談じゃあなくて、そういう助けが必要になったということです。


お帰りの前に1クリックを!



2024年1月8日

虫恐怖と殺せない人

ゴキブリが出たら、あなたはどうする?

私は履いているつっかけなりスリッパなりを手にとってバチンとやりますよ。大抵は一発で殺せます。

殺したゴキブリは、ティッシュに包んで捨てるか、殺した場所がトイレに近ければトイレットペーパーに包んでトイレに流します。

ところが、ゴキブリをバチンなんて出来ないのがうちの息子。

自分では殺せないので、私か妹に「ゴキブリがいる」と教えて殺してもらっていましたが、さすがに大人になってからは自分でなんとかしようと頑張るようになりました。

頼るのはゴキブリ用殺虫スプレーです。

昨日のことですが、息子は掃除をしていてゴキブリを見たそうです。早速スプレーを使用。ところがスプレーが命中しなかったのか、ゴキブリは速足で逃げてしまい、何ということか息子の部屋に入って行ったそうなんです。

自分の部屋にゴキブリがいると分かっては平常心ではいられません。息子はゴキブリを探しました。そして、絵を描くのに使うホワイトボードの裏にいるのを見つけたのです。

息子は、ホワイトボードを持ってキッチンにいた私の所にやって来ました。

殺して!殺して!

咄嗟には何を言っているのかが分からなかったんですが、ゴキブリがいましたから、私は履いていたつっかけを手に取りました。

バチンとやろうとした瞬間、ゴキブリが動いたので息子が「ひゃあ!」と叫び声を上げホワイトボードが揺れましたが、バチンは見事命中!イチコロですよ。

死んだゴキブリは、ティッシュに包んで捨てました。


うちの息子は虫が苦手なんです。ゴキブリをバチンとやれないだけでなく、ハエや蚊もバチンとやれません。小さな蛾でも震え上がるんですが、蛾のどこが怖いんでしょうか。

子供の頃に何度も蜂に刺されたことがあるせいで、蜂は非常に怖がります。殺虫スプレーでも自分では殺せないので(怖くて近寄れないらしい)、蜂がいるのを見つけると今でも「お母さん、蜂がいる」と言ってきますよ。

私は蜂は殺しません。外に出してやります。窓の方に追い込んでから窓を開ければ出ていきますから。

息子が一番怖いのは蜘蛛のようです。

小さな蜘蛛でも怖いらしくて、自分の部屋に蜘蛛がいると分かったら耐えられないようです。自分では殺すことが出来ないので誰かに助けを求めるわけですが、助けてもらえる人がいない時は、例えば夜遅くて皆んな寝ている時とかは、空き缶や容器を用いた捕獲を試みます。

上手く空き缶などをかぶせた後も安心は出来ないらしいです。かぶせた空き缶などから蜘蛛が逃げ出すことが心配なのですよ。もちろん捕まえた蜘蛛を外に逃がしてやるなんてことは出来ません。

息子は、蜘蛛が空き缶を動かして逃げ出さないように上に重しを置いて、絶対に死んでいるはずだと確信できるまで空き缶をかぶせたままにするのです。

小さな蜘蛛に空き缶を動かして逃げるほどの力はありませんよ!

掃除機で吸い取るという方法を父親から習ったこともありますが、この方法で父親と一緒にハンツマンの捕獲を試みて恐怖を味わったことがあるので、息子は掃除機は使いません。

いつか虫恐怖を克服できるんでしょうかね。一人暮らしをするようになってから、大きなハンツマンが出たらどうするんでしょうか。


お帰りの前に1クリックを!



2024年1月7日

新しい給湯器と臭い寝室

木曜日は、うちの娘に付き合ってウィリアムズタウン(Williamstown)という街に行って疲労困憊して帰って来たんですが、歩き回って大汗をかいたので家に帰ってシャワーを浴びるのを楽しみにしていました。

ところが、帰ったらお湯が出ないんですよ。

給湯器のパイロットランプが消えたんだろうと思ったんですけど、それを確認する方法も再点火する方法も私には分からなかったので、夫が仕事から帰って来るのを待ちました。

帰ってきたのは8時半頃。

懐中電灯を照らして中を見てみると、給湯器のユニットの中には水が溜まっていました。配水管からポトポトと水が漏れていました。水浸しだから火が点かないのです。

翌朝の9時過ぎ、この家を管理している不動産屋に連絡しました。お昼頃にはプラマー(水道管排水管工事業者)から連絡があるはずだというメールが来て、すぐにプラマーからメッセージが来ました。

どういう状態になっているのか写真を撮って送って欲しいと言うので、水が溜まった内部や水が漏れている配管、製品仕様が書かれた部分の写真を撮って送りました。

すぐに返事が来て、新しい給湯器が必要だから準備が出来たらすぐに来るとのことでした。壊れた給湯器は25年も前の型だったんです。

そして2時間もしないうちに新品の給湯器を持ったプラマーがやって来て、新しい給湯器を取り付けてくれました。

お湯が出来るまで1時間半くらい待ってくれと言われたので、うちの夫はイラン人ご夫婦の家に行く前にシャワーを浴びられず、出発直前になってケトルで沸かしたお湯で身体を洗ったわけですが。

賃貸住宅の良いところはこれですね。特に私達が引っ越して来た家の管理をしている「McGrarth」という不動産屋は、いろんなことがちゃんとしています。

家の見学や賃貸の申し込みをした頃から、他の不動産屋と比較してちゃんとしていると思っていましたが、今回の給湯器の件でもこれほど迅速に対応してくれるとは。

私達がこれまで10年間住んでいた家の持ち主は義妹でしたから、不動産屋を仲介せずに家賃は直接義妹に払っていました。義妹はドバイ在住なので、何かが壊れるたびに自分達で修理を手配する必要がありました。

本当にあの家は、次から次へといろんな物が壊れましたから大変でした。費用がかかることですし、修理を我慢することも多かったです。

しかし、引っ越して来た家は信頼できる不動産屋が管理しているわけで、家の持ち主も良い人らしくて、給湯器が壊れたと連絡して数時間後には新しい給湯器を取り付けてもらえたんですからね、本当に良かったです。


ところで、イラン人ご夫婦の家に行く直前に、ケトルで沸かしたお湯をシンクにためて身体を洗ったうちの夫ですが、帰って来てからそのまますぐに寝ました。

新しい給湯器はちゃんと機能していましたから、私はシャワーで汗を流してから寝たんですけど。

その翌日、昨日の朝ですが、私は夫を血液検査のために病院に連れて行きました。行く前にシャワーを浴びないのかと聞きましたら、帰ってから浴びるという返事でした。普通は出かける前には浴びるんですけど。

車の中で助手席に座る夫からは臭いにおいがしていましたよ。頭はもう2日洗っていませんでしたしね。

病院から帰って来てからもシャワーなんて浴びませんでした。

昨日は猛暑になったので、夫はトランクス1枚で過ごしていましたが(せめて半ズボンをはいて欲しかったですけど)、お昼からは暑くなった寝室で昼寝。そして、晩ご飯の後はさっさとベッドに行ってしまい、8時頃には寝ていました。もちろん寝る前にシャワーなど浴びません。

私が9時過ぎに寝室に入ると、シーリングファン(天井についている扇風機)も付けずにトランクス1枚で寝ていましたが、寝室はむっとした臭いがしていたんです。

元旦の日にシーツを洗ってきれいにしたばかりなのに、

ベッドがもう臭い!

汗をかいた日は寝る前にシャワーを浴びて欲しいんですけど、夫はシャワーは朝出かける前に浴びるんです。寝る前にも朝にも浴びたらいいじゃあないのと私は思うんですけど。

そして、汗をかくような暑い日は、汗と脂まみれのまま裸で寝ますからね、その汗と脂はシーツにしみ込んでいくわけですよ。

臭くなるのは夫が寝ている側だけですが、臭いは半分で止まってくれません。シーツを洗濯するしか無いわけですけど、クイーンサイズのシーツは大きいから干すのも大変だし取り付けるのも力仕事なんです。

そうして頑張って清潔なシーツを取り付けたサラッサラのベッドに、夫は「ああ気持ちいい!」と汗と脂まみれのまま裸で寝るんです。そしてまた、ベッドはすぐに臭くなるわけ。

これね、かれこれ30年近くも耐えてきた問題です。夫が、汗をかいた日は寝る前にシャワーを浴びてくれれば問題は改善するんですよ。

臭いのを我慢するか、洗濯とシーツの交換を頑張るか、二者択一というわけです。

それにしても、よくもまあ汗と脂まみれで顔も洗わず寝れるもんだ!


お帰りの前に1クリックを!



2024年1月6日

アクシデント連発の夫

今年の1週目は予定がたくさんで幸先の良いスタートだと先日の記事に書きましたが、昨日は知り合いのイラン人ご夫婦の家に晩ご飯に呼んでいただいていたので、行って来ました。

親しい友人のエクリーさん夫婦も一緒に招待されていて、私達はエクリーさんの車に乗せてもらえたので、車の運転をしなくてすんだ私は助かりました。

エクリーさん夫婦は4時頃に迎えに来ると言っていました。3時37分には「今家を出るところだ」と電話もしてくれたんですが、あと10分で来るという時間になってうちの夫は何をしていたと思います?

お湯を沸かしていたんですよ。

身体を洗うために!

給湯器が壊れたのでシャワーが使えなくなっていたんです。それで、夫はお湯を沸かして身体を洗おうとしていたんですけど、なんでそんなことを10分前にする?

昨日は仕事を休んでいたので、時間はたっぷりあったんですよ。何事も最後のギリギリまで先延ばしにする人ですが、まったくイライラさせられました。身体を洗って着替えるのに5分もかからなかったから間に合いましたけどね。

この夫ですが、木曜日には勤めているツールショップでアクシデントがありました。お客さんの目の前で転んだんです。商品を積み上げてある木製パレットが夫には見えていなかったからです。

お客さんに話しかけられて、そっちの方に歩いていく際に、見えていなかった木製パレットにつまずいて転びました。

防犯カメラの映像を見せてもらいましたけど、完全に転んでいました。飛んで行った眼鏡をお客さんが拾ってくれていましたよ。

幸い怪我はしませんでしたし、腎臓摘出手術から3ヶ月経っていますからお腹も大丈夫でしたけど、危なかったですよ、あれは。

これからさらに目が見えなくなって来ると、こういう転倒事故が増えるでしょうから対策が必要です。

夫は、最近よく食べ物をこぼします。昨晩もイラン人ご夫婦の家でこぼしました。薄暗いと良く見えないらしんですが、本人は見えないと言わないし何でも自分で普通にやろうとするので、私も夫がどのくらい見えていないのかが分からないのですよ。

でも、昨夜こぼした時には「見えない」と言いました。帰る時には、玄関を出て停めてあった車まで暗かったんですが、夫の歩き方から足元が見えていないんだなと分かりました。

手をつないであげるのはちょっとアレですけど、腕くらい組んで一緒に歩いてあげればよかったと反省しました。

普段は、両目のそれぞれまだ見える部分を使って補いながら見ているので、本人は見えているつもりなんでしょうが、実際にはそこにあるものが見えていなかったということが増えています。

お店で転んだのも、木製パレットが見えていなかったせいですし。

明るい時にはまだマシなんですけど、薄暗いと見えていない可能性が大きいということを私も忘れないようにしてあげないといけません。自転車は危ないから、もう乗らない方がいいと思います。


お帰りの前に1クリックを!



2024年1月5日

娘とお出かけで疲労困憊(2)

わざわざウィリアムズタウン(Williamstown)という街まで行ったのに、港でおにぎりを食べただけで何もせず、したいことも無いためにフェリーでメルボルンに帰ることにした私と娘。

しかし、やって来たのはフェリーではなく小さな平たい船でした。それでも、最初のうちはこの平たい船で対岸に見えているポートメルボルンの桟橋まで行くのだと思っていたんですよ。

ところが、平たい船は左に舵をとり、両岸が工業地域という場所を進んで行きました。見えるのはコンテナ船や巨大なクレーン、大きな倉庫やサイロや何かの貯蔵タンク、火力発電所、そういうものばかりです。


何これ!

どういうこと?

どこに行くのよ!


しばらくして、やっと気が付きました。

この平たい船は、船体に「メルボルン・クルーズ」と書いてあった通り、メルボルンのクルーズをするの観光船だったんです。私達が乗ったのは、メルボルンの中心部とウイリアムズタウンの間を往復している船だったんですよ。

ヤラ川の河口から川を進んで街に入って行き、だんだんメルボルンが見えてきました。

ちなみに水がドロ色なのは、いつものことです。メルボルンの川や池はどこもドロ色です。最近雨が多いので普段以上にドロ色ですから、海もドロ色です。


メルボルン市内を流れるヤラ川にはたくさんの橋がかかっていますが、それらの橋の下を通り過ぎるために船はこういう平べったい形をしていたんです。


船は、フリンダースストリート駅やフェデレーションスクエアの近くのサウスバンク(ヤラ川南側のにぎやかなところ)に到着しました。到着した頃には空も晴れて青空が広がっていました。


ここに着いた時点でまだ2時前。

せっかくウイリアムズタウンまで行ったのに、おにぎりを食べただけで何もしなかったので、うちの娘はこのサウスバンクで楽しみたかったようです。

しかし、ここにあるのはレストランやカフェ、ホテルやカジノ、ギャラリーやコンサートホールなどです。お金を使いたくない私達は、そういうところに入りません。

それで、娘に誘われるままにヤラ川沿いを散歩したんですけど、もうすでに1週間分以上を歩いていた私はヘトヘトでした。

しかも、天気が良くなって日差しが強くなり始め、暑くなって来ました。暑い日差しの中を歩くなんていうのは、私は一番したくないことなんですよ。

「お母さんはそろそろ家に帰る」と言いましたら、娘がびっくりしました。まだお昼なのにと言うんです。せめてどこかでアイスコーヒーでも飲もうと言いました。

お母さんを連れていきたいカフェがあると、フリンダースレーンという通りあるカフェでそれほど遠くないので、「お母さん、そのくらい頑張れ!」と言うんです。

だから、頑張りましたよ。

やっと着いたそのカフェは、大人気のカフェらしくて入り口に行列が出来ていました。たとえどんなに美味しいコーヒーが飲めるとしても、私は暑い日差しの中で並んで待つなんてゴメンです。

そこで、近くにあった別の有名なカフェに入りました。こちらも大混雑でしたが、座ることが出来ました。ここで娘が買ってくれたアイスコーヒーを飲んで、私は家に帰ることにしました。

娘は物足りなさそうでした。もっといろいろしたかったようですが、肝心のウィリアムズタウンがですねえ、せっかく行ったのに何もせず、おにぎりを食べただけというのがダメじゃん!

ということで、私達は駅の前で別れ、私は電車で家に帰りました。最寄りの駅から我が家までは、歩いて13分かかりました。これがトドメになりました。

疲労困憊でヘトヘト…

昨日一日で、私は何キロ歩いたでしょうかね。

遊びに行くのも体力がいりますよ。特にうちの娘のように、事前に行き先についてちゃんと調べず、予定も作らないような人と一緒だと。

娘がウイリアムズタウンに行きたいと言うから付き合って一緒に行ったのに、したいことも見たいものも無いとは。

しかし、フェリーで帰るという思いつきのおかげでクルーズボートに乗ることになり、見たことがなかったメルボルンの工業地域を見ることが出来たのは面白かったですけど。

「オススメです!」とは言いません。


お帰りの前に1クリックを!