2026年8月20日

蛍光オレンジ色と献血

クイーンズランドのモートン島から帰って来て最初の休みだった昨日、うちの夫はゆっくり朝寝なんてしませんでした。水曜日は献血に行く日なんですから、いつも通りに早起きするのです。

5時半頃にはシャワーの音が聞こえて来て、6時に私がキッチンに行った時には朝ご飯を作っていました。目にもまぶしい蛍光オレンジ色の作業シャツを着ていましたが、それはモートン島に持って行ったシャツでした。バッグにぐちゃぐちゃに詰め込んで持って帰ったのをそのまま着ていたので、シャツはしわくちゃでした。

夫の献血が終わった後、私が車を運転してリリーデイル(Lilydale)という街にあるカフェで義母(夫の母親)とパートナーに会うことになっていました。あんなしわくちゃの蛍光オレンジ色作業シャツを着なくても、普通の長袖シャツはいっぱい持っているんですよ。全部私がアイロンをかけてあげているのですぐに着れるんですけど、どうしてわざわざ蛍光オレンジ色作業シャツを選ぶ?

しわくちゃになっていない同じシャツもあったので着替えて欲しかったけど、そういうことを言うとご機嫌が悪くなりますから、私は何も言いません。

昨日は寒かったので、夫はシャツの上に防寒ジャケットを着て出かけました。光を反射するテープが付いた安全ジャケットです。もちろん蛍光オレンジ色のハイビズですよ。下の写真の右端に写っているのがそれです。


ああ…

いいですけど。

普段着にハイビス作業服を選ぶのは、夫なりの理由があるんでしょうから。単に好きだからかもしれませんけど、「スターガルト病」で目が見えなくなって来ていることと関係があるかもしれません。

一緒にお出かけする私にもいいことはあるんですよ。黒い革ジャケットや紺色のダウンジャケットなんかに比べたら、まぶしい蛍光オレンジ色の安全服を着た夫は、どこにいるかすぐに分かりますからね。うっかりはぐれることがありません。(泣)


さて、うちの夫が熱心に取り組んでいる献血ですが、最初は病気の治療のためでした。夫には「ヘモクロマトーシス」という遺伝子疾患があるんです。肝臓や膵臓などに鉄が過剰に蓄積される病気ですが、夫の場合は肝臓に貯蔵鉄が沈着して、肝炎、肝硬変、肝臓がんを引き起こすということでした。

この病気の一般的な治療は、瀉血(しゃけつ)なんです。瀉血というのは、簡単に言うと血の抜き取りです。体内から過剰な鉄を排出させるために、鉄が含まれている血液を抜き取るのです。だから、定期的に献血に行っていたんです。

全血献血は12週間に1度しかできませんが、献血のルールが変わってうちの夫も成分献血が出来るようになり、「プラズマ」とよばれる血漿(けっしょう)の献血にも行くようになったんです。

血漿(けっしょう)献血は2週間に1度行えるので、隔週に献血に行くようになりまして、昨日の献血が98回目だったそうです。これには全血献血も含まれます。

あと2回で100回達成なんですよ。100回達成するとオーストラリア赤十字からチョコレートがもらえるそうです。日本では記念品と賞状がもらえると聞きましたけど、オーストラリアではチョコレートらしいんですよね。ちょっとアレなんですけど。

とにかく、9月16日には100回を達成するはずなので、家族でお祝いをする予定です。どこかのレストランに行こうと話しています。

「何が食べたい?」と聞いたら、夫は言いました。

血がしたたるようなジュージーなステーキ!


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