2025年10月21日

携帯に向かって叫ぶ

90歳になるうちの母が使っている携帯電話は、ドコモの「らくらくスマートフォン」というやつで、私の妹達がiPhoneもアンドロイドもお母ちゃんには使いこなせないだろうと相談して、この使いやすい「らくらくスマートフォン」というのを買ったそうなんですが。

うちの母にはローマ字入力の方が楽だろうと思うし、使いこなせなくても日常的に使うインターネットとラインと電話機能だけでもiPhoneの方が簡単だと思うんですけどね、これをずっと使って来たんです。

オーストラリアにいる私とはラインでビデオ通話をしていますが、私の声が聞こえないと言って聞き返してくることが頻繁で、音量を最大にしているのによく聞こえないとはいつも言っていたんです。

昨日、母とうちの息子と娘、そして私の4人で小さなショッピングセンターに行きました。車がないのでタクシーで行きました。実家から10分ほどで行けます。和食のレストランで昼食を食べ、スーパーで買い物をしてから帰りのタクシーを呼ぼうとした時ですよ。

電話がかけられるのは母のスマートフォンだけですから、それで電話をしたんですけど、最初は母が大声で話していましたが「うんともすんとも言わん」と言って私に電話を渡しました。

確かにうんともすんとも言っていませんでした。「おかしいなあ、何も聞こえないよ。これ、通じているの?」と私達が話していると、蚊の鳴くような声がかすかなに聞こえました。

「聞こえていますよ」

「あっ、聞こえているんですか?」

安心した私は名前を名乗り用件を伝えたんですが、何の音も聞こえません。「だめじゃ!何も聞こえん!通じたんじゃろうか」分からないまま電話を切りました。

母が確認のために再び電話をして、大声で「もしもし、もしもし」と叫んでいましたが、すぐに切りました。公衆電話からかけた方がいいかもしれないと思い私が公衆電話を探していると、母は再び電話をかけていました。

今度は声が聞こえたらしく、タクシー会社の方は「先ほどの方ですね?現在向かっています」とおっしゃったそうです。母は度々電話をかけたことを大声で詫びて、確認したかっただけだと言っていましたが、聞こえにくいせいか叫んでいました。

タクシーは3回目の電話の後すぐにやって来ました。

母と私の叫びの電話は3回とも普通に通じていたのです。「だめじゃ!何も聞こえん!」と話す声も全部聞こえていたのですよ。

恥ずかし~!


毎日ラインで家族と連絡を取り合っている母ですが、このラインが起動するのにむちゃくちゃ時間がかかり、突然クラッシュしたりもするし、スマートフォンを買い替える時が来ています。

ドコモの「らくらくスマートフォン」は使いにくいと思うんですけど、母はこれに慣れているので同じタイプのを買うつもりのようです。

スマートフォンの契約が亡くなった父名義のままですし、料金の引き落としが父の口座からだったのにもうその口座もありませんから、請求書が毎月送られて来ていちいち支払いに行かなくてはいけないんだそうです。いろいろ不便をしているようなので早く解決しなくてはいけません。


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