うちの母は90歳ですが、この歳になると親戚の人が亡くなったり介護施設に入ったりすることも多いですけど、そういう時に処分に困った家族から引き取って保管して来た衣類もたくさんありました。
今後使うことは無い衣類ですからね、処分した方がいいと母を励まして、私が袋に詰めました。この家には、まだまだ不要な衣類が山ほどありますが、2階の2部屋はほぼ空っぽになりました。
実家での滞在もあと1週間となった今朝、母が突然言いました。
「へその緒があるけど欲しい?」
「いらない!」と即答した私ですが、日本では子供が生まれた後、取れたへその緒を大事に保管しておく伝統があるんですよね。うちの母は、私と2人の妹のへその緒を大事に保管していました。
家で生まれた私と上の妹のへその緒は和紙に包んでありました。病院で生まれた下の妹のへその緒は桐の箱に入れられて、生年月日や生まれた時の体重や身長などの記録も書かれていました。
和紙の包みを開けてへその緒を見てみましたが、65年も経ったへその緒は白い粉が付いた黒い干からびた物体で、くしゃくしゃの塩昆布みたいでした。あの白い粉は何なんでしょうか。乾燥剤かカビでしょうか。
私はそれをもらいたいとは思わなかったんですが、うちの娘が欲しいと言うので、とりあえず家に持って帰ることにしました。
オーストラリアには動物性の物の持ち込みは出来ませんから、へその緒など持ち込めないだろうと思いますよ。検疫で廃棄処分になるんじゃあないかと思います。でも一応持って帰ってみます。
母は「カバンの中に入れておいて黙っていれば分かりはしない」と言いましたが、そういう違法なことはしたくない性分ですから、ちゃんと申告して検疫でどのような判断になるか、またこのブログで報告します。

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