2015年10月31日

カートゥーニスト

今日は、ちょっと楽しいことを書きたいと思います。

さて記事のタイトル「カートゥーニスト」ですが、これを漫画家と訳してはいけません。一般的にオーストラリアで「カートゥーニスト」とう場合、それは雑誌や新聞などジャーナリズムの媒体に政治および風俗の風刺漫画を提供するプロフェッショナルなアーティストを意味します。

そして、私の最も好きな「カートゥーニスト」が、マーク・ナイト氏でございます。

あのトニー・アボットも、彼の手にかかればこんな感じ。


首相になる前のアボットは、オーストラリア政界のアイアンマン(鉄の男)を自称しており、当時首相だった労働党のケビン・ラッドがいかにもインドア派で運動音痴なイメージなのに対抗してか、フィットでタフというイメージを押し出しておりました。

ライフセーバーやボランティア消防士としての活動もやっており、トライアスロンやサイクリングなどを愛好するアウトドア派といことで、ある時このような写真が紙面を飾ることに。


この「バジースマグラー」姿が国内の話題(と笑い)をさらって以来、首相になった後も、トニー・アボットは、風刺漫画には概ねこの「バジースマグラー」姿で登場いたしました。

えっ?「バジースマグラー」とは何ですかって?

「バジー」というのは鳥のセキセイインコのことで、「スマグラー」とは物を違法にこっそりと持ち込む人という意味ですね。「バジースマグラー」というのはオーストラリアのスラングで、男性用のピチピチフィットの水泳ビキニパンツのことなんです。前の部分にこっそりとインコを隠し持っているように見えるというところから来た言葉のようでございます。

さて、カートゥーニストのマーク・ナイトですが、彼が描く政治家なりスポーツ選手なり、漫画の対象となる人々はですねえ、本当にいつも感心させられるんですけど、非常にうまく特長がとらえられているので一目で誰かが分かります。

描画力が優れているのは当然のことですが、描画力だけでは「カートゥーニスト」としてこれほどまでに他より抜きん出ることはできませんよ。

彼の絵は、構成がうまいし、題材の捉え方が秀逸!

ぜひ、マーク・ナイト(Mark Knight)のフェイスブックページツイッターページで、思わず笑っちゃう風刺漫画の数々をお楽しみください。(といっても、オーストラリアの時事問題が分かっていないと楽しむのは無理か…。)

ちなみに、現首相マルコム・ターンブルの絵も一つ。


いやあ、うまいわぁ!


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