引越し3日目である。
1週間の有給休暇を終えて仕事に復帰した夫を除き、今日から金曜日までは息子のカイと娘のサチと私の3人だけでの作業である。
私が腰を痛めるのをおそれて重い物を絶対に持たせてくれない夫がいないので、腰の具合を気にしながら十分注意して運べる物は運んだのだが、荷作りを終えた箱のほとんどが著しく重すぎる。特に、夫所有の大量の本を詰め込んだ箱はとにかく動かすこともできないほど重いのだ。
だから、軽いものを選んでせっせと運んだ。
本棚の本体はあきらめて、棚板を運ぶ。タンスは重すぎるので、引き出しを運ぶ。ちょっと重たすぎるかなと思う物は、サチと一緒に二人がかりで運んだ。
そんな私達を横目に、本棚本体や洋服ダンスを、息子のカイが一人で「ヨォッ!」とかついで運んで行く!その力の強さには、何度も驚かされた。
しかし、驚いたのは私だけではないようだ。カイ自身が最も驚いたのではないかと思う。
息子のカイは、スポーツをしない。趣味はアニメ鑑賞と漫画とゲームであるから、たいていコンピューターかテレビの前に座って時間を過ごしているわけで、力を入れて何かをするということがない。
だから、自分にこんな怪力があることに気がついていなかったのだ。カイは来月で16歳になる。夫の話では、このくらいの年齢で急に力が強くなるのだそうな。
カイは、サチも私も動かすことができない重たい箱を自分が持ち上げられるのをまるで楽しんでいるかのように、休むまもなく運び続けた。
引越し作業を始めてから、本当にたくましくて頼りになる息子である。それを言うと、ますます頑張りまくる。うれしいけど腰を痛めるのではないかと心配でたまらない母なのであります。
カイが男の子から男になった...、それが今回の引越しの一番の思い出となりそうだ。
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