私達が引っ越してきた家は、子供達が通うハイスクールに大変近い。
だから、朝は8時30分始業のところ家を出るのは8時20分。午後は、3時に学校が終わると3時10分頃には息子のカイも娘のサチも家に帰って来る。
クラブ活動にも参加していないし、習い事もしていないし、友達とおしゃべりしたりして放課後をのんびり過ごすこともなく、いつもすぐに家に帰ってきて何か食べると部屋にこもってゲームをしたりアニメを見たりしているのだ。
「こんなんで楽しいの?時には友達と遊んだりしたら?」とお母さんは励ますのだが、年頃のはずのうちの子供たちは、家にいるのが好きなのである。
ところが、今日の午後のことだ。
(ここからの話は内緒ですよ...皆さん。)
いつものように3時10分頃に帰って来たカイとサチ。しばらくして玄関のベルが鳴った。
私が出てみると、制服を着たブロンドの髪の女の子が立っていた。
「カイはいますか?」
「いるわよ、ちょっと待ってね、カイ〜!」
カイが玄関にやって来たので私は仕事部屋へ。サチもこっそり仕事部屋へやって来た。
「お母さん、誰が来たの?」
「カイの友達よ、J***って子」
「ううん...、知らないなあ...」
女の子がカイを訪ねてくるなんて前代未聞!聞き耳を立てる私達であった。
女の子は、Slurpee(飲み物)を飲みに一緒に行かないかと誘っている。
「お母さん、Slurpee飲みに行って来てもいい?」
「もちろんいいわよぉ」
「じゃ、ちょっと待ってて。すぐ来る...」
カイは部屋に戻って財布を持って来た。その時、妹のサチを見て言った。
「おい、サチ、Slurpee 飲みに行くけど、一緒に来る?」
バカモノ〜!
妹を誘うか?こういう時に!誘いに来ているその女の子の前で!
サチは、「いや、いい!」と断った。
やれやれ...
まっ、とにかくカイはその女の子と二人で出かけた。これって、おそらく息子の初デートである。もうすぐ16歳。お母さんは、とってもうれしかったのであります。
(これは内緒の話よ、皆さん、分かってますね!)
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