2012年11月7日

家族の会話を復活させた誕生日(1)

食器洗い機の無いこの家に引っ越してきて以来、朝から晩まで皿洗いをしている気分になり、最近イライラしていた。平日の朝はみんな忙しいし、家で仕事をする私が皿洗いをするのはそれは良しとするが、ちょっと水を飲んだグラス、学校から帰って何か食べたボウルや皿、ラーメンを作った鍋、汚れたまな板などが、次々とキッチンの小さなシンクの中や周囲に放置される。

夕方になって、夕食の準備にキッチンに行くと、山積みになっているそれらを洗って片づけなければ何もできない小さなキッチン。

子供達と夫のこうした無責任な態度は家事全般に言えることであって、「開けたら閉めない」「出したら戻さない」「汚したら洗わない」「点けたら消さない」彼らに、ついに私の怒りは爆発!

不満をぶつける私、ふて腐れる子供達、逆切れして私を批判する夫。

実を言うと、我が家のメルボルンカップ4連休は、暗くて重苦しい空気の漂うものでありました。

ですから、今日は私の誕生日だと言うのに誰も何も言わない。朝もむっつりと黙ったままで、皆それぞれ仕事に学校にと出かけて行った。

(今日が私の誕生日だということを、忘れているのか?無視しているのか?)

明日は、息子のカイの誕生日だ。今年のバースデーケーキは、どういうわけか「チーズケーキ」を作って欲しいとのリクエストだったので、私は材料を買いに出かけた。買い物から帰ってくると、今日も夫がすでに帰宅していた。

買って来たものを入れるために冷蔵庫を開けると、チーズケーキショップの箱が!


「チーズケーキ買って来たの?」とたずねる。
「YES!!!  It's your birthday!!!」
明らかに苛立った大声が返ってきた。

「カイが明日はチーズケーキを作って欲しいって言ってたから、今チーズケーキの材料を買いに行って来たのよ」
「OH... whatever!!!」

夫の態度にカチン!と来たものの、ここで事態を悪化させるようなことを言ってはだめだ!こういうときは、ポジティブな返答をしなくては!

そこで私は、「じゃあ、チーズケーキショップに負けないチーズケーキを作らなきゃ!」と言った。

夫は、私を無視して仕事を続けていた。

しばらくすると子供達も学校から帰ってきた。二人ともほとんど口を利かない。そして、いつものように、すぐにそれぞれ自分の部屋にこもってしまった。

夫は、仕事の電話をかけ続けている。

(あーあ、こりゃとんでもない誕生日だわ、今年は...)

ガックリくる私でありました。

(2)へ続く...


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