私が野菜や果物を買っているイーストランド・ショッピングセンター内の八百屋には、見たことも聞いたこともない野菜や果物が売られています。
「どんな味がするんだろう」「どうやって食べるんだろう」といつも思います。
先日、大根を手に取りながら、大根の近くに山積みされたゴーヤー(ニガウリ)の近くに山積みされたヘチマのような野菜を見て「一体これは何だ?」と思ったんです。
野菜の名前と値段が書かれたカードは置いてあるのですけど、どれがどの野菜のことだか分かりませんからね。
その野菜、ヘチマのようなんですけど、線と線との間がへこんでいるんです。大きなヘチマくらいの長さがありました。こんな野菜です。
「ゴーヤーみたいに調理するのかなあ?」と思いながら見ていると、横から手が伸びてきて1本取りました。見るとインド系の女性がその野菜をカゴに入れたのです。
「アナタ、それどうやって食べるんですか?」
いきなりアジア人のおばちゃんに質問されて困惑気味の彼女は、私の苦手なインド訛りの英語で「よくレンズ豆と一緒に煮ます」と答えてくれまして、その後で調理の手順も教えてくれたのです。
我々の会話を聞いた別のインド系の若い女性も会話に参加してきて、こちらは完璧なオーストラリア英語でしたからよく分かりました。
要するにレンズ豆のカレー煮と言うような料理でした。トマトは絶対に入れないといけないようです。
そこで、私、昨晩それを作ってみたのです。
まずはインド料理の定番的に、多めの油で玉ねぎをニンニクとショウガとともにしっかりと炒め、野菜スープとレンズ豆を加えて煮ました。
次に例のヘチマのような野菜を投入します。皮は固くて食べれないからしっかりと皮をむけと教えられたので皮をピーラーでむきますと、中身はナスのようでした。これを小さめに切って加え、トマト缶も加えて煮ました。
クミン、ターメリック、コリアンダー、トウガラシ、そして塩で味付けすると、
なかなかこれはいける!
レンズ豆をたくさん入れすぎたので煮えるまで時間がかかり、例のヘチマのような野菜はほとんど溶けてしまったのは残念でしたが、バスマティ米を炊いてサラダも添えました。
これは息子が恐る恐るほんの少しお皿に盛ったところ。(このお皿は小さいのです。)
私「さあ、どうですか?」
夫「辛い!(間髪入れずに)」
娘「それに固い!もっと柔らかくなるまで煮るべき!」
息子「…(沈黙)」
何度も味見をしていた私は、舌が辛さに慣れたのか最後に辛味が足りないと思ってトウガラシを追加したのだけど、それが良くなかったらしい。
私「塩加減はどう?」
夫「辛すぎて分からない!(間髪入れずに)」
娘「辛さのせいでそれ以外の味は分からない!」
息子「…(うつむいて沈黙)」
3人とも食は進まず。
娘と息子は少ししか取らなかったので、お皿に取った分だけは完食。
夫は「I'm not enjoying this!」と言い、冷蔵庫からヨーグルトを取ってきて大さじ2杯ほどをそれにぐちゃぐちゃと混ぜていたけど、ほとんど食べずにお残し。
レンズ豆のカレー煮は、大量に残ったのでした。
でも、それはトウガラシの入れすぎのせいで、ヘチマのような野菜のせいではありませんが、はっきり言って辛すぎてその野菜の味など分かりませんでした。まだ姿が残っていた頃に味見をしたところでは、特にこれと言った味はなし。
残ったものには水を加えて柔らかくなるまで煮ました。完熟トマト2個も小さく切って加え、さらに煮たところ、フルーティーで美味しいカレー煮になりました。もう辛すぎるということもありません。
ヘチマのような野菜は、どこにもその姿を見つけることはできませんけど。(泣)
ちなみに、調べてみたら、この野菜は英語では「Ridge Gourd」と言うらしいです。炒め物や煮物に使うそうです。
やはりヘチマの仲間のようですが、日本でも繊維が固くならないうちのヘチマを野菜として料理に使う地域があるそうですからね、きっとよく似た味なのでしょう。
お帰りの前に1クリックを!
0 件のコメント:
コメントを投稿