うちの息子と娘が生まれてから、私と夫は岡山の家族にビデオレターを送るようになりました。90年代の終り頃のことです。家庭用のビデオカメラも小型化して、私達は頻繁にホームビデオを撮っていましたので、そうしたビデオを編集したものとビデオメッセージをまとめたVHSテープを送っていました。
若い方はVHSというものをご存じないかもしれません。ビデオ用のカセットテープです。映像の記録方式がNTSC方式というのとPAL方式というのがあって、日本はNTSC方式、オーストラリアはPAL方式でした。
互換性がないので、オーストラリア式で録画したVHSテープを送っても日本では見れません。逆に、日本の家族から子供達が大好きだったアンパンパンのビデオを送ってもらっても、オーストラリアでは見れません。
一時期、私達は日本語教材の出版や輸入販売をしていたことがあるんですが、その頃にはVHSテープの変換サービスもやっていたのですよ。だから、私達はNTSC方式とPAL方式のどちらのVHSも見ることが出来たんですけど。
ホームビデオをまとめたVHSは、日本の家族に送るものとは別に自分達用のも作っていました。うちの息子も娘もそれらのVHSを見たことはあるんですが、それはもう10何年も前、まだVHSプレーヤーを持っていた頃のことです。VHSはDVDに取って代わられて、最近ではDVDすら使われなくなっています。
VHSテープを持っていても、それを見るための再生プレーヤーがないんですから見ることは出来ないわけで、息子も娘も大人になってからは見たことがなかったんですよ。
ですからね、昨年岡山の実家を訪れた時に、私達が送ったVHSテープがたくさんあるのを見て息子は興奮したのです。実家にはDVDとVHSの両方を再生できるデッキがありましたので早速見ようとしたんですが、カビがひどくて見ることは出来ませんでした。
VHSのテープは時間とともに劣化して20~30年で寿命が来ると言われていますが、湿度の高い日本ではテープにカビが生えることも多いのです。専門業者にクリーニングを依頼することも出来るかもしれませんが、劣化したテープが切れてしまう可能性があります。
息子は、私達の家にあるVHSテープがまだ再生できるかどうか気になっていたそうです。オリジナルのビデオカメラのカセットはもうありませんから、VHSテープが再生できなくなったら、自分が子供の頃のホームビデオは永遠に失われてしまうわけですからね。
そこで先日、VHSテープのデジタル化をやっている人がいると聞き、とりあえず3本のVHSテープをMP4ファイルにしてもらいに行ったんです。その人は自宅でお小遣い稼ぎにやっているとのことでしたが、我が家から近かったので大事なVHSテープを郵送したりしなくて済みました。
3本のうちの1本は、劣化のせいかテープの方式の違いからか、白黒映像になってしまっていて画像がぼやけていましたが、2本はまだキレイでした。そして、昨晩そのうちの1本を家族で見たんです。それは1999年のホームビデオをまとめたものでした。うちの娘が生後数ヶ月くらいから1歳過ぎまでのビデオだったんですけど。
うちの夫が登場した途端、皆んなびっくり!
お父さん、ほっそーい!わっかーい!
いやあもう、ホントにびっくりしましたよ。若かった頃は細かったと皆んな知っていましたけど、実際にビデオで見たら思っていた以上の細さだったんです。
こんなことを言うと夫に失礼ですけど、「何であれがこうなる?」という変化でした。棒のような細さだったのに、今では立ち上がったヒグマのような体型ですからね。髪の毛も髭も白くなっているし、別人のようです。
ちなみに、私自身は体型も変わっていないし、髪は今でも黒いし、あまり変わっていないと自分では思ったんですけど、ビデオを見終わって息子が「お母さん、すっごい若かったね!」と言いましたので、やっぱり歳を取ったんですよ。
そのビデオから27年も経ってるんだから当たりまえですけど。
息子は、残っているVHSも早めにデジタル化してもらって、全部MP4ファイルにするそうです。MP4ファイルにしたホームビデオは、Googleドライブにアップロードして家族と共有してくれるので、いつでも見たい時に見ることが出来ます。
iPhoneでアクセスして再生しながら、テレビの大きな画面で見ることも出来ます。ホントに90年代には考えられなかったようなことが出来る時代になりました。

0 件のコメント:
コメントを投稿