今日は、アンザック・デー(ANZAC Day)という祝日です。
毎年のように書いていますが、ANZACとは、Australia and New Zealand Army Corps(オーストラリア・ニュージーランド軍団)を意味します。アンザック・デーは、あらゆる戦争、紛争、平和維持活動に従事して命を落としたすべてのオーストラリア人とニュージーランド人を追悼する日です。
なぜ4月25日なのかと言うと、1915年4月25日にオーストラリア・ニュージーランド軍団の兵士達がトルコのガリポリに上陸したことに由来します。もともとは、第一次世界大戦のガリポリの戦いに従軍した兵士達を称えるために制定された記念日なのです。
ガリポリの戦いは、オーストラリアでは大変有名な話ですが、私はオーストラリアに来るまで知りませんでした。ピーター・ウィアー監督の映画「ガリポリ(Gallipoli)」(邦題「誓い」)で描かれているのがガリポリの戦いです。
1981年の作品です。映画の前半はオーストラリアの雄大な風景を舞台に、メル・ギブソン演じる主人公と仲間の青年たちが、軍隊に志願するか否かを悩む青春ドラマが描かれ、後半はイメージしていた憧れの戦場とは全くかけ離れた、凄惨で無慈悲な戦争の現実を描いています。
第一次世界大戦は、オーストラリアとニュージーランドにとって、本格的な戦争としては初めての参戦でしたが、ガリポリの戦いだけでも甚大な犠牲を出しました。
ガリポリの戦いは、戦線が膠着してからの塹壕戦の悲惨が有名で、非常に長びいた塹壕戦のために、連合軍の兵士約14万人が腸チフスや赤痢で病死したと推定されているそうです。
戦争は、過去の出来事ではなくて、現在進行形ですよね。今もウクライナや中東を初め、世界の様々な地域で戦争や紛争が起きています。そして、戦場で命を失ったり心身に深刻な傷を負ったりするのは、兵士や民間人なわけですよ。
侵略者から国を守るために戦うとか、敵から家族を守るために戦うとか、そういう犠牲を正当化する理由のない戦争や紛争も起きています。
国の指導者あるいは指導層の欲やエゴで起こされる場合もあるわけですよ。そして、兵士は上官から命令されたから攻撃する、あるいは報酬のために恨みも敵意も感じていない人々を傷つける、そういうことが今も行われているわけです。
人命の損失だけではありません。戦争がもたらす経済的な損失や、莫大な税金が戦費に使われることも忘れてはいけません。
甚大な被害を出して失敗したガリポリの戦いですが、立案したのはウィンストン・チャーチルでした。この人は、二枚舌外交(三枚舌外交とも言われています)で現在まで続く中東問題の種を撒いた人です。戦争をゲームか何かのように考えていた人で、自分の栄光のために無謀な作戦を平気でやらせた帝国主義者です。
悲惨な戦争や紛争を引き起こした国の指導者は大勢いますけど、選挙で選ばれた人が大半です。選挙の正当性の問題はありますけどね、そういう人達を国の指導者に選んではいけませんよ。
日本もオーストラリアも民主主義の国です。私達には自分の国の運営を任せる指導者や議員を選ぶことが出来るわけですから、不要な戦争を起こしたり、他国を支配したり搾取・利用したりするような人間には投票しないことです。
そのためにも、誤った情報をちゃんと識別して、正しい判断をしなくてはいけません。オーストラリアでは投票は国民の義務ですけど、日本ではまだまだ投票に行かない人が大勢いますね。それは無責任なことだと思います。
投票のやり方そのものが一部の人にとって難しい状況があるなら、変えたらいいのです。「変えてくれる人」を選んで変えて行くんです。ただし、悪い方向に変えようとする人もいますからね、選挙の際には候補者の本質を見抜かなくてはいけません。
まあとにかく、少なくとも戦争を肯定するような人間に投票して国の政治を任せるのだけはやめましょう。
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