2025年7月14日

ポートダグラス4日目と帰宅

最終日はメルボルンに帰るだけですから、ポートダグラスでの4日目が旅行の最後の日でした。

それなのに、睡眠時間が1時間半だった私はゾンビのようになっていました。もっとひどい状態だったのが息子ですよ。風邪の症状が悪化して咳がひどくなり、痰が出続けていました。それでも、寒がっていなかったので熱は下がったようでした。

この日の朝も、ポリッジ(オーツ麦のミルク粥)を作って食べました。2日連続で朝も晩もポリッジを食べて、息子も私もうんざりしていました。毎日ご馳走を食べに出かけていた夫には分からなかったでしょう。

翌日はメルボルンに帰る日でした。息子は完全に病人状態でしたから、こんな状態で飛行機に乗ってもいいのかと悩みました。メルボルン空港に着いてから家まで誰が車の運転をするのかという問題もありました。ゾンビ状態の私に夜の運転など不可能ですからね。

この日は、うちの夫もほぼ一日中昼寝をしていたので、我が家の3人は全員がホテルの部屋で寝続けた(私は眠ってはいないけど)最終日だったんですよ。最悪でしょ?

お昼過ぎまで寝て、息子はかなり良くなったように見えました。お腹が空き過ぎていたので、夫の父親に気兼ねをしながら再びホテルのレストランに行きました。和食が恋しくなっていた私は「弁当ボックス」という料理を頼んだんですけど、それは握り寿司4個と小さな巻き寿司が少々と4種類のどぎつい色をした漬け物が大量に乗ったプレートでした。「ボックス」じゃあないのです。

小さな紙コップには醤油がなみなみと入っていましたよ。たった4個の握り寿司のために。これが40ドル近くしたんですけど、史上最悪に不味い寿司でした。料理が出てくるまでに1時間近くかかったので、ご飯を炊いていたんではないかと思います。そのご飯がですね、ベチョベチョなのに芯があって、味も悪くてね、食べれたものじゃあ無かったです。

ポートダグラスの5つ星高級リゾートホテル「シェラトン・グランド・ミラージュ・リゾート・ポートダグラス」では、お寿司はやめておいた方がよろしい。お金を捨てるようなものです。

夜になり、晩ご飯に再びポリッジを作って食べた頃、タイ料理レストランに行こうという連絡が入りました。夫は出かけて行きましたが、息子と私は行けるわけがありません。

こうして、後半の2日間をホテルの部屋で過ごし、ポリッジばかり食べ続けた私と息子は、私は1キロ、息子は1.5キロも体重が減ったのでございますよ。旅行でご馳走を食べ過ぎて太ると思っていたのに痩せるとは!

世界最古の熱帯雨林「デインツリー」へは行きませんでした。レンタカーが借りられず、ウーバーを使うと数百ドルもかかると分かったからですけど、息子が病気になりましたし私はゾンビ状態ですからね、行くのはあきらめました。


こうして、翌日の土曜日に、ケアンズ空港からメルボルンに戻ったわけですが、ポートダグラスとケアンズの間の道路は、最近の大雨による洪水や土砂崩れのせいで各所で工事をしていました。海の水が泥色なのも大雨のせいです。飛行機から見ると大規模に海が泥色になっているのが分かりましたよ。

格安航空会社ジェットスターは、帰りの便は遅れませんでした。安いだけが取り柄の航空会社です。長距離では利用したくないです。

息子は帰りの日はかなり回復していて熱もなかったですけど、咳が出るのでずっとマスクをしていました。風邪を他の乗客にうつしてはいけませんからね、本来なら乗るべきではなかったかもしれません。メルボルン空港からの車の運転も頑張ってくれたので助かりました。

家に戻ってから息子の風邪は悪化しました。10月に日本に旅行する時にこういう事にならないように気をつけなくてはいけませんよ。

私の睡眠不足は解消しました。自分のベッドで寝たら、ぐっすり7時間ぐらい眠れたんです。もちろん睡眠薬なしで。昨夜もぐっすり眠りました。涼しいし(と言うか寒い)真っ暗だし静かだし誰かのせいでベッドがグワングワンと揺れたりしないし。

やはり、睡眠のためには自分だけの寝室で一人で寝ることが必要不可欠です。

まあとにかく、自分の家は気楽でいいです。「身の丈にあった」という言葉がありますけど、熱帯地方の高級リゾートホテルというのは、私には分相応ではないです。私の興味関心にもまったく合いません。最初から分かっていたことですけどね。


ポートダグラス、美しい場所ですけど、もう二度と行くことは無いでしょう。


お帰りの前に1クリックを!



ポートダグラス3日目

この日の前日、うちの夫は夜遅くまで義妹達の部屋で飲んだり食べたりしていて、私が眠ろうとしているところに帰って来た夫は、想像を絶する大イビキをかいて寝始めました。

うちの息子は風邪を引いたような気がすると言っていましたが、そのせいか息子もイビキをかいていました。イビキの二重奏ですよ。バスルームの換気扇の音は相変わらずうるさいし、こんな騒音の中では私は眠れないんです。

ただでも蒸し暑いのに、すぐ隣りで寝ている夫の体温でさらに暑苦しいし、逃げる場所もありません。


写真を見てお分かりのように、私達家族の部屋にはダブルベッドが2つ。向こう側のベッドに息子が寝て、こっち側のベッドに夫と私が寝ましたが、クマみたいな巨体の夫がベッドのほとんどを占領しているので、本当に眠りにくいのです。

夜中の2時になってもまだ眠れなかったので、睡眠薬の最後の1錠を飲みました。目が覚めた時には、3日連続の薬の影響でフラフラでした。

この日の朝は、ポートダグラスの町にピックルボールをしに行くことになり、うちの夫は出かけました。夫は目がよく見えませんからピックルボールなど出来ませんけど、皆んながプレーするのを見ると言って出かけました。「私も行きたいか?」とは聞いてくれませんでした。行くわけがないと知っているからです。

私は部屋で本(電子書籍のキンドル本)を読んで過ごしましたが、息子は明らかに風邪を引いていて、すっかり病人になっていました。朝ご飯は息子も私もポリッジ(オーツ麦のミルク粥)を作って食べましたけど、お昼は夫の父親には申し訳なかったですがルームサービスを頼みました。

息子は熱が出ているらしくて寒がるので、エアコンも天井のシーリングファンを回すのも我慢しました。しかし、そうすると部屋が蒸し暑くなって耐えがたいのです。窓は開けることが出来ないようになっています。仕方がないので、時々エアコンを付けて部屋を冷やしました。

夜が来て、息子と私はまたポリッジを作って食べました。

一方、うちの夫はと言いますと、皆んなでピックルボールを楽しんだ後、町のカフェで食事をしてからホテルに戻り、その後「エスケープ・ルーム」(Escape Room)というアトラクションに行きました。

夕方ホテルに戻った後、夜はポートダグラスのマリーナにある人気レストランで「クイズ・ナイト」があるから行くと言いました。私はもう睡眠薬が残っていませんでしたから、夜遅くまで興奮することは避けたかったので行きませんでした。息子はすっかり病人でしたから行けるわけがありません。夫だけが行きました。

そうしたら、夫はずいぶん早く帰って来たんですよ。後で分かったことですが、マリーナの人気レストランへは子供達も含めて私と息子以外の全員が行ってご馳走を食べたと言うんです。

何だそれ!

クイズ大会はあったけど、パプでやったようなのとは違って、画面を見ながらクイズに答える簡単な形式だったようです。今回も優勝したそうです。遅くならなくて、皆んなで夕食を食べるだけだと知っていたら、私も行きたかったのに。

そしてね、こういうレストランでの食事代は夫の父親が払っているのですよ。それなら、ホテルのレストランでの食事をそんなに遠慮することはないと思うのに、息子と私はポリッジを食べ続けていたわけです。

さて、この日の夜ですけど。

私は睡眠薬なしで眠るために夜の外出を避けたのに、この日もやっぱり眠れなかったんですよ。眠くてたまらず、何度も眠りそうになるのに脳にブレーキがかかって眠れない、そんな感じでした。

もう睡眠薬は残っていませんでしたから、何とか自然に眠れるのを待ちましたが、真夜中になっても眠れませんでした。「もうすぐ3時が来る」と思ったのは覚えているんです。そして時計を見た時に4時半過ぎだったので、1時間半は眠ったようなんですけど。

4日目に何かする元気は残っていませんでした。

(続く)


お帰りの前に1クリックを!




ポートダグラス2日目

この日は、世界最大のサンゴ礁地帯「グレート・バリア・リーフ」へのクルーズツアーが予定されていました。今回の家族旅行のハイライトです。

私達家族のうち、うちの夫の父親の中国人の奥さん以外の12人が参加しました。マリーナに9時半までに集合だったので、いつもお昼の12時まで寝ている奥さんには朝が早過ぎて参加は不可能という理由でした。

「グレート・バリア・リーフ」へのクルーズツアーを主催している会社はいくつかありますが、私達が行ったのはウェイブダンサー(Wavedancer)という会社のツアーで、「ローアイル」と呼ばれる小さな平たい島まで行って、その砂浜の近くをシュノーケルするというものでした。


小さい子供達でもシュノーケリングを安全に体験出来る超初心者向けツアーということで選んだようです。底がガラス張りのボートでサンゴ礁を見学するアクティビティーも含まれていました。朝出発して午後遅くに帰って来るツアーですから食事も出ました。

この日も私は睡眠薬で眠っていたので、朝から頭がフラフラしていました。マリーナのカフェで朝ご飯を食べるために、朝早く出発しました。少し町を散歩してから行きました。


私達がマリーナに着いた時には、歩いて出発した人達はほとんど食べ終えていました。うちの息子が食べていたサワードウ・パンのトーストにスモークサーモンとサラダとポーチドエッグが乗ったのがとても美味しそうだったので、私もそれを食べたんですが、

これがいけなかった!

消化不良になったのです。最近よくそういう事が起きるんですけど、朝から卵やサーモンを食べることは普段は無いですから、それも良くなかったかもしれません。

ただでも頭がフラフラしている私は、揺れる船の中で揺れを2倍に感じていました。だんだん胃の調子がおかしくなって消化出来ていない朝ご飯が上がって来るようになり、ついにはトイレに駆け込んで嘔吐。

皆んなは船のデッキに出ておしゃべりしていましたけど、外は蒸し暑いので気分が余計に悪くなり、私は行く気がしませんでした。仕方がないからエアコンが効き過ぎて寒いほどの船内に一人だけ残っていたんです。最悪ですよ。

このツアー参加者は大勢いましたが、「ローアイル」という小さい島に着いてからシュノーケリングをしなかったのは私だけでした。残念ですが、目が回っていると水に潜るなんていうのは無理な話なんです。


下の写真は、クソ暑い砂浜でシュノーケリングを楽しむ皆んなを見ているワタクシ。暑かったです…


でもね、それほど羨ましいとも思わなかったというのが正直な話なんです。最近頻発した大雨と洪水のせいでこの地域の海の水は濁っているんですけど、それに加えて大勢のツアー客のせいで島の周囲の水はさらに濁っていて、ほとんど何も見えなかったと言う人が多かったのです。

底がガラス張りのボートには私も乗りましたけど、サンゴ礁はほとんど見えませんでした。見えたのは、「グレート・バリア・リーフ」と聞いて想像するカラフルなサンゴ礁ではなくて、死にかけたようなカーキ色のカリフラワーみたいなのだけ。

場所が悪かったのが、サンゴ礁がダメージを受けているのか。想像していたのとは大違いでした。

シュノーケリングを終えて、ポートダグラスに戻る途中で大雨が降り、下船した頃には雨は小降りになっていましたが、ものすごく蒸し暑くなっていました。


その蒸し暑さに耐えながら小雨の中を歩き、家族皆んなで晩ご飯を食べられる場所を探したんですけど、どこも予約でいっぱいだったので、子供のいる家族は別行動となりました。幼い子供が入るには相応しくないような場所しか見つからなかったので。

ポートダグラスに限りませんが、オーストラリアではどこに行っても同じような食べ物ばかりです。「お金に余裕がある人達が遊びに来る町」という印象のポートダグラスでは、どこで何を食べてもすごい値段です。

(続く)


お帰りの前に1クリックを!



2025年7月13日

ポートダグラス1日目

夜中の12時過ぎにケアンズ空港に着き、飛行機を降りた時に感じたのは湿気でした。スイミングプールの建物の中のようだと思いました。塩素の臭いがしていないだけで、ムワッとしたあの感じと同じでした。

リゾートホテルの部屋に入ったのは夜中の2時頃。エアコンは大きな音がするので消して、天井のシーリングファンを回して眠ろうとしましたが、バスルームの換気扇が常時つけっぱなしなので(スイッチが無い)音が気になりました。夫のイビキもひどいし、夫の体温でクソ暑いし、私は眠くてたまらないのに眠れないという状況でした。

仕方がないので睡眠薬を飲んで眠りました。

睡眠薬を飲んで寝た朝は、薬の影響が続いてフラフラします。夫が起きてゴソゴソしている物音で朝の7時頃に目が覚めた後、再び眠ることは出来ませんでした。夫は義妹達と一緒に散歩に行くと言って出かけました。しばらくして息子も海岸を歩いて来ると言って出かけました。

2人が帰って来たら朝ご飯を食べに行って、その日はポートダグラスの町を見に行こうと思っていたんですが、

2人はお昼まで帰って来なかったのだった!

夫は義妹と彼女のパートナーと一緒に、息子は一人で、砂浜を30分ほど歩いてポートダグラスの町まで行ったそうです。下の写真はリゾートホテルから砂浜に出て撮った写真ですが、向こうの方に小高い丘が見えますが、その向こうにポートダグラスの町があります。


息子も町で皆んなと合流し、カフェで朝ご飯を食べてから町を少し観光して、スーパーで食べ物を買って帰ったのでした。

ホテルのレストランやルームサービスの食べ物があまりに高額なので、クラッカーやチーズ、そしてポリッジ用のオーツ麦と干しブドウと牛乳、それからインスタントコーヒーなどを買って来ていました。

ポリッジなんて自分で作れば材料費はしれていますが、ホテルのレストランで食べると17ドルもしたんですよ。レストランでコーヒーを飲んで朝ご飯を食べると、家族3人で100ドル以上もするのです。

私達がホテルのレストランで食事をすると、ホテル滞在費を全負担している夫の父親の負担をさらに増やすことになると夫が言うので、私達は遠慮しました。

観光と買い物から帰って来た夫が昼寝を始めたので、初日は町を観光するという私の期待は外れました。頭がフラフラですから一人で観光に出かける元気はありません。朝ご飯も食べていなかったのでお腹がペコペコです。私は電子レンジでポリッジを作って食べましたよ。

午後になってお腹が空き過ぎて、結局はレストランに行ったんですけどね、私が食べたベトナム風ポークサラダはほとんど白菜ばっかりだったけど、30ドルくらいしたんですよ。レストランでの食事代も父親が払ってくれるんだからいっぱい食べようとは思えない私達は、結局ずっと遠慮し続けることになります。


私はホテルのプールで泳いだりカクテルを飲んだりすることに興味がないし、蒸し暑いプールサイドで過ごしたくないんです。


こういうデッキチェアで本を読んでいる人達も大勢いましたけど、学校の休みの関係で子供連れの家族が多かったのでプールサイドは大変賑やかでした。あの騒々しさと蒸し暑さの中で、私は本など読めません。


旅行初日はリゾート内を見て回っただけで終わりかと、私はがっかりしていたんですが、夜になってポートダグラスの町にあるパブの「トリビアナイト」(クイズの夜)に行くことになりました。

睡眠不足の私は、夜にパブなんかに行くのは迷ったんですが、行って良かったです。この夜の「トリビアナイト」が一番の思い出になったんですから。

パブの食べ物も美味しかったし、雰囲気も楽しかったし、

私達のチームが優勝したからです!

ほとんどのクイズは私には答えが分かりませんでしたが、特にセレブの話題や音楽のことなどは何のことやらさっぱりでしたが、私だけが答えが分かったクイズがいくつかあったんです。僅差での優勝だったので、私やうちの息子の知識がなかったら勝てていません。チームワークの勝利でした。

うちの夫の父親と中国人の奥さんが早めに帰ったのも良かったです。いなくなって雰囲気が良くなりましたから。中国人の奥さんが的外れな発言を連発したり間違った答えを主張したり、質問の答を大声で周囲にバラしてしまったりするから、私達は皆んなイライラしていたんです。

「トリビアナイト」は本当に楽しかったです。

下の写真は翌朝撮ったパブの写真ですが、朝の明るさの中では同じ場所とは思えませんね。夜は活気があって楽しかったのですよ。子供がいる家族は来ませんでしたから、気を使う必要もなかったですし。


優勝に気を良くして、夜遅くにホテルに戻りました。刺激を受けた私の脳みそは眠くなりません。ビールを飲んだせいか、うちの夫が普段以上にグワォグワォと大イビキをかくので、私は真夜中になっても眠れませんでした。

翌日はグレート・バリア・リーフへのクルーズのために早起きしなくてはいけませんでした。仕方がないから、再び睡眠薬を飲んで眠ったのでした。この時に気がついたんですが、睡眠薬はあと1錠しか残っていなかったのです。

(続く)


お帰りの前に1クリックを!



旅行から帰って来ました

クイーンズランドのリゾート地「ポートダグラス」への家族旅行から昨晩帰って来ました。家族旅行に行かなかったうちの娘が、旅行中は私達が住む家に泊まっていたんですけど、家に帰ったら娘は外出していてキッチンが大散らかりだったのにはがっかりしましたよ。

旅行記を書こうと思っていたので、旅行中はメモを取っていたんですが、それは最初の2日で止めました。書くことが無かったもんですからね。と言うもの、後半の2日間はホテルの部屋から出ることがほとんど無くて、ずっと部屋で本(電子書籍のキンドル本)を読んでいただけだからです。

実はその2日間、私は睡眠不足でフラフラで、うちの息子は風邪でダウンして寝込んでいたという、非常に残念な状況だったのでございますよ。ですからね、息子と私はとにかくもう早く家に帰りたくてしようがなかったという5つ星高級リゾートホテル滞在だったのでした。

6日間の家族旅行でしたが、1日目はポートダグラスまで行くだけ。6日目は帰って来るだけですから、実質は4日間の旅行でした。いろいろプランが立ててあるという話だったけど、決まっていたのはポートダグラスに着いて2日目のグレート・バリア・リーフへのクルーズだけでした。

格安航空会社ジェットスターを利用しましたが、安いだけあってトラブルが続出。行きの便は夕方5時20分発だったのに4時間近く遅れて、ポートダグラスのホテルに着いたのは夜中の1時半頃。チェックインにトラブルがあって時間がかかり、部屋に入ったのは夜中の2時でした。

どうして夕方の便を選んだかと言うと、夫の父親の中国人の奥さんの起床時間がお昼の12時頃なので、彼女の都合に合わせると夕方出発の必要があったらしいんですよ。これに私は腹が立った!

旅行費用を全額負担しているのは夫の父親なので、私には何も言えませんけど、幼い子供のいる家族旅行の場合、まずは幼い子供達のこと、そして次はその子供達の親への配慮が大切だと私は思うんですけどね。中国人の奥さんの都合を優先したわけです。

ケアンズ空港に着いたのは夜中の12時過ぎです。前の晩ほとんど寝ていなかった私はその時点で24時間以上まったく眠っていなかったのでフラフラでした。幼い子供達にも困難な状況ですが、子供達の方が元気だったかもしれません。一番幼いAくんは5歳ですが、まったくグズグズ言わずにちゃんと自分で歩き、頑張っていました。

ホテルまでのバス移動中、深夜の1時を過ぎていて皆んな疲れていたはずです。私も限界に近い状況だったんですが、隣りに座った中国人の奥さんが一人だけ喋り続けるのですよ。そして、5歳のAくんが眠っていることを冷やかすんです。まるで眠ってしまうことが恥ずかしいことでもあるかのような口ぶりで。「ボク寝てないよ!」と反論した直後にAくんは静かになりました。

これに私はまた腹がたった!中国人の奥さんに注意しようかとも思ったけど、雰囲気が悪くなるのを恐れて何も言いませんでした。

しかし、私のこの人に対する嫌悪感は、旅行中どんどん増して行くことになるのです。そして、嫌悪感を感じていたのは私だけではなかったのでした。そういう人と一緒の旅行がどういうものになるかというのは、皆さんにも想像していただけるでしょう。

(続く)


お帰りの前に1クリックを!