このブログを定期的に読んでくださっている皆さんは、うちの夫の叔父さんが舌がんになった話を覚えていらっしゃると思います。叔父さんとは言っても、夫の父親の歳が離れた弟なので私とは年齢が近いんですよ。
舌がんだと分かったのは昨年の11月でした。
私達夫婦が昨年9月に1000キロ運転旅行をした時に叔父さんの家に泊めてもらったのですが、その時に叔父さんが首の腫れが気になっているとか上向きで寝ると舌が喉を蓋するような感じになって息が出来なくなるとか言いましてね。
見ると首の腫れというのは脇の下辺りまで膨らんでいて、素人が見てもリンパ節に問題が起きていると分かるんですよ。舌が喉を蓋すると言うんですから、舌に悪い物が出来ているんじゃあないかと誰でも思います。
何ヶ月も前から首の腫れが気になっていたそうなんですが、医者に相談していませんでした。うちの夫は一日も早く医者の診察を受けてくれと言いました。しかし、医療事情の良くない場所に住んでいるので診察を受けるのに時間がかかり、検査を受けるのにも時間がかかり、検査後の診断を聞くのにも時間がかかり、その間に腫れはどんどん大きくなったのです。
舌がんだと分かった時には、がんは喉にも転移していました。
メルボルンの病院で治療が始まりましたが、切除手術は受けないことになったので相当進行していたんだろうと私達は思いました。家族は悲観したんです。もっと早く診察を受けていれば良かったのにと悔やまれてなりませんでした。
7週間に渡った放射線治療と抗がん剤治療が終わったのは、お正月頃でした。話すことが出来なくなり、飲食も不可能になったので胃ろうになり、げっそりとやせ細って体力も無くなった叔父さんを見て、うちの夫も兄である夫の父親も覚悟したそうです。今年中に死ぬかもしれないくらいに思っていました。
ところが!
放射線治療と抗がん剤治療が終わってから3ヶ月が経ち、3月の終わり頃に受けたCT検査の結果、がんがあった場所にがんは見つからなかったのですよ。
ただし、喉の2か所に不明な部分があったそうです。何らかの傷か、もしかしたらがんか、判断出来ないので生体組織検査をするとのことでした。叔父さんは喉が痛いと言っていましたし。
先々週やっと生体組織検査を受けることが出来ました。その結果が分かったそうです。
喉にあった2か所の不明な部分は、
潰瘍だったんですって!
がんじゃあなかったんですよ。ですからね、現在はどこにもがんが見つからない状態だそうです。
叔父さんは、ほぼ普通に食事も出来るようになっているそうです。体重も増えて体力も戻っていますから、バスの洗車&クリーニングの仕事にも復帰しました。毎週片道6時間かけてペンズハーストからメルボルンに通う以前と同じ暮らしをしています。
年齢も年齢なんだし、これを機に通勤に片道6時間もかかるようなバスの洗車&クリーニングの仕事は辞めればいいのにと私は思いますが、叔父さんはその仕事が好きなんだそうです。バスや電車が大好きなので、バスや電車に関わることをし続けたいそうなんです。
やりたい仕事が出来るうちは、続けるのがいいですけど。
それにしても驚きました。がんの治療法というのは、私が思っていた以上に進歩しているようです。
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