2025年8月13日

日本航空機墜落事故から40年

520人もの犠牲者を出した日本航空機墜落事故から、昨日で40年になるというニュースを読みました。

毎年この日には、事故が起きた日のことが昨日のことのように思い出されます。もう40年になるというのが信じられない気持ちです。

当時小学校の教師をしていた私は、夏休みを利用して行った旅行から帰って来たばかりでした。とても疲れていて、蒸し暑い岡山の実家の居間で扇風機にあたりながらゴロゴロして過ごしていたのを覚えています。

夕方、日航123便がレーダーから消えたというニュース速報が出て、どのテレビ局も特別番組になりました。そして、どうやら日航機は墜落したらしいと分かった時、私は激しく動揺したんですよ。

何故なら、その前日の11日に私は日航123便に乗っていたからです。

後年になって、事故機JA8119の墜落事故前日のフライト記録を調べたところ、11日の日航123便の機体は事故機JA8119ではなかったので、私はあの事故機に乗っていたわけではなかったと分かったのですけど、当時は「一日遅かったらあの事故機に乗っていた」と考えて恐怖を感じていました。

翌朝、明るくなってから墜落現場がテレビに映し出されました。日航機は山の尾根に墜落していて無惨な状況でした。生存者がいたことは奇跡のようでした。

悲しいニュースは何日も続きました。死を覚悟した乗客の中には、家族にあててメッセージを書き残した方が何人かいらっしゃいました。墜落現場から見つかった手帳に残されていた乱れる文字で書かれたメッセージには、胸が締めつけられました。

本当に悲惨な事故でした。犠牲になられた方々のご冥福をお祈りせずにはいられません。


二度とあのような事故が起きないように、航空会社には安全を最優先にした運営をしてもらいたいと思いますけど、事故は度々発生しています。

大事故の原因になりかねない問題もよく耳にしますよ。パイロットの飲酒問題とか、パイロットの不注意による旅客機同士の接触とか、ちょっと考えられないことです。安全への責任意識が薄れているんじゃあないですか?

旅客機を製造する会社にも問題があります。

日航機墜落事故の原因はボーイング社の不適切な修理が原因でしたけど、ボーイング社は最近トラブルが続いていますよね。ボーイング社製の旅客機に事故が多発したり、続けて墜落したりもしました。

今年は、空中でドア(非常口を塞ぐパネル)が吹き飛ぶ事故も起きています。あれは工場の従業員がパネルを固定するボルトを何本か取り付け忘れたのが原因だったんでしょ?

不適切な品質管理や製造上の問題を内部告発した2人が、不自然な状況で遺体で発見されたり突然死んだりもしましたよ。そう言えば、検査不正の問題もありました。

ボーイング社は、企業文化に大きな問題があると報道されています。利益を優先し安全を軽視する姿勢だけではありません。問題を報告する従業員は抑圧され、内部告発者は報復される。そんな会社が作る旅客機への信頼が低下するのは当たり前ですよ。

どんなに航空会社が安全対策に努めても、すべてのパイロットが責任ある態度で勤務しても、航空機自体に欠陥があったんじゃあ意味がありません。


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2025年8月12日

シーツの乾燥は熱気球式で

昨日もまた快晴で最高気温が19度の予報でしたから、もしかしたら乾くかもしれないと思ってマットレスカバーと掛け布団カバーを洗って外に干したんですけど。

やはり乾いていませんでした。洗濯物干し場への日照時間が短過ぎます。それに、厚手の綿100%というのも乾きにくい理由です。

洗濯物は、冬の間は毎日室内干しですが、セントラル暖房のダクト(温風吹き出し口)の上に物干しスタンドを置いていますから、吹き出す温風のお陰で大変良く乾きます。

半乾きだったマットレスカバーと掛け布団カバーは、物干しスタンドの洗濯物の上に掛けておいたんですけど、夜になってもまだ乾いていませんでした。

こういう時、ダクトの上に直接マットレスカバーや掛け布団カバーを置いて(つまり床に置くようにして)吹き出る温風で膨らますと、

あっという間に乾きますよ!


上の写真の掛け布団カバーは、手で持って支えると布団カバーの大きさのまま2メートルの高さに膨らみますよ。

半乾きのシーツなら、もうあっという間に乾きます。脱水したばかりのシーツは重いので、クリップ付きハンガーか何かでぶら下げるようにして温風を吹き込むと、どんどん乾いて軽くなり、熱気球のように膨らみますから、見ているのも面白いです。

下の写真は、以前住んでいた家で撮った写真ですが、干しているのはクイーンサイズの掛け布団カバーですからね、これが膨らむと巨大です。


薄手のマットレスカバーなんてね、乾いて軽くなると、まさに熱気球のように浮きます。


オーストラリアに住んでいらっしゃる皆さんは、床に暖房用のダクトがある家にお住いの方が多いと思いますけど、シーツ類は物干しスタンドに掛けるよりも熱気球式が一番早く乾きます。

衣類乾燥機をお持ちの方は、こんなことをする必要はないでしょうけどね。

やってみたくなったでしょ?やってみてください。


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2025年8月11日

ジブリのチケット大変記

うちの息子と娘と私の3人が10月に日本に旅行する予定だということは、このブログでも何度か話題にしていますが、それぞれが別行動になります。私は岡山の実家に行くだけですけど、息子と娘はスケジュールがびっしり。

ほぼすべての予約は完了していましたが、予約が出来ていなかったのが、

ジブリパークとジブリ美術館!

ジブリパークとジブリ美術館はですね、皆さんご存知のように完全予約制になっているわけですが、入場者数が制限されていますから、チケットが手に入らない可能性があるのです。

せっかく日本に行くのにジブリパークとジブリ美術館に行けないのは非常に残念なので、息子と娘は予約スタートの日時をカレンダーに書き込んで、その日に備えて来たのでございますよ。

まずは、ジブリパーク


2人とも10月に行く予定です。そして、10月分のチケットの予約は8月10日の日本時間午後2時からスタートと決まっていました。昨日のオーストラリア時間午後3時ということです。予約サイトにアクセス出来て順番待ちが始まるのは30分前からでした。

世界中からいっせいに多くのアクセスがあるので、順番待ちが毎回すごいことになるらしいと聞いていた息子は、予約が出来なくなることを恐れて、自分のパソコンとiPhone、私のMacと夫のパソコンの4つのデバイスで順番待ちをして、一番早く自分の番が来るデバイスで予約をするという作戦でした。

予約が出来たら、他のデバイスの順番待ちをキャンセルすればいいのですから。

オーストラリア時間の2時半になってすぐに予約サイトにアクセスしました。アクセスすると「あなたの前に待っている人の数は〇〇人です」というのが表示されるんですけど、その人数が1万人とか2万人を上回っていたんですよ。

すご過ぎる!

私のMacは、待っている人数が9000人ちょっとでした。一番早かったので、息子は私のMacから予約することに決めました。

オーストラリア時間の3時に予約がスタートすると「あなたの順番が来るまでの待ち時間は〇〇分です」というのが表示され、待ち時間は刻々と減って行きました。

そして、待ち始めてから1時間半ほどで無事にチケットは予約出来ました。ところが、もうすぐ順番が来るという頃になって、

娘からSOSが!

息子の過剰な準備に冷ややかな視線を送っていた娘ですが、この週末は司法心理学の研修のためにデイルズフォード(Daylesford)という町に滞在していたんです。

セミナーやワークショップで忙しい中、ジブリパークのチケットをiPhoneで予約しなくてはいけなかったわけですけど、インターネットに接続出来なくなったと連絡して来たんですよ。

ラッキーなことに、息子が4つのデバイスで順番待ちをしていましたからね、娘の分のチケットも希望通りの日時に予約してくれたのでした。過剰な準備のおかげですよ。

さて、次はジブリ美術館


ジブリ美術館のチケットは、毎月10日の10時から翌月分の予約スタートと決まっているようです。

娘は10月に行く予定なので、9月10日のオーストラリア時間11時に予約をすれば良いわけですが、仕事をしていますからね簡単ではないかもしれませんよ。刑務所に行く日だったら難しいでしょう。

うちの息子は9月10日には予約が出来ないそうです。息子が東京に行くのは、帰国直前なので11月にずれ込むのです。11月分の予約がスタートする10月10日には九州のどこかにいるはずです。

旅行中に持ち歩くiPhoneで予約するしかないわけですが、もしも予約が出来なかったら、また次に日本に行く時に行けばいいと言っています。少なくともジブリパークには行けることが確定しましたからね、ストレスが減ったようです。

それにしても、ジブリ人気は国際的にもすごいんですね。

順番待ちが2万人以上というのは、やはり息子のように複数のデバイスを使ってアクセスする人が大勢いるからでしょうけど、びっくりしましたよ。


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2025年8月10日

楽しいアガパンサス掘り

昨日は、朝の霧が晴れた後は素晴らしいお天気になりました。空は快晴で空気もピカピカしていて、気温は低かったですけど春が近いと実感する気持ちの良さで、ポッサムのウンチ掃除も楽しかったくらいですよ。

昨日は洗濯物が洗濯機2杯分もあったので、日も長くなって来たことだし久しぶりに外に干しました。気温は午後には18度くらいになったんですけど、洗濯物は全く乾いていませんでした。やはりまだちょっと無理ですね。物干し場に日が当たる時間がもっと長くならないと。

うちの夫は、息子に車を運転してもらって父親が住む家の木を切ったりアガパンサスを掘ったりしに行きました。

アガパンサス、皆さんご存知ですか?オーストラリアでは、車路や塀に沿ってこれを植えている人が大勢いるんですけど、一旦植えたらどんどん繁殖してしまう悪夢の雑草なんですよ。花はキレイですけどね。


私もアガパンサスを掘ったことがあります。コンポスト容器を置く場所を作るために掘ったんですけど、本当に大変でした。詳しいことは「アガパンサス壮絶記」をお読みいただくとして。

アガパンサスは、とにかく根っこがすごいんです。白いミミズみたいな太い根っこが、天空の城ラピュタの根っこみたいにびっしり生えているんですよ。根っこが地中に残っていると復活しますから全部取り除く必要がありますが、抜こうたって抜けないので、とにかく土を深く掘り返して根っこをいちいち取り除くしかありません。


夫の父親と中国人の奥さんが住んでいる家のゲートの所に生えていたアガパンサスが大きく茂り過ぎて、道路に出る時に車が来ているかどうかを確認できないので、アガパンサスをなんとかして欲しいと頼まれたそうなんですけど。

うちの夫は、木を切ったり木の根っこを掘り出すのが大好きですからね、アガパンサスを切ったり掘ったりするのも楽しかったようですよ。もう若くないですけど、夫の馬鹿力をすればアガパンサスもそれほど手強い植物ではないってことですかね。

まあ、きっといい道具を持っているんだと思いますけど。私のように、ハンドルの折れたフォークとシャベルでちまちまと掘ったりしないでしょうから。

先週切った木を片付けたり、幹の部分を薪にするんだと言って、昨日は朝からチェーンソーの手入れもしていました。オーバーオールを着て、泥だらけになりながらこういう身体を使う仕事をして、一日の終りに筋肉が疲れて少し痛い…というのが、

サイコーの気分なんだそうです!


うちの夫は目が見えなくなって来ていますからね、チェーンソーを使うような仕事は数年のうちに出来なくなるでしょう。今のうちにしっかり楽しんでもらいたいですが。

楽しんで来たのはいいんですけどね、泥だらけのオーバーオールと木屑だらけのソックスが洗濯物に出ているんですよ。

オーバーオールの泥汚れは洗濯機でなんとかなるとしても、木屑はね、水に溶けて流れていくわけじゃあないですから、洗濯機に入れる前に取り除かないといけないんです。オーバーオールのポケットにも木屑や枯れた草とかが入っているんですけど。

洗濯に出す前にパンパンしろと言ってあるのに、何度言ってもすぐ忘れる!


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2025年8月9日

刑務所で抜き打ち検査

このブログは日本にいる私の家族への近況報告的な意味もありますので、今日はうちの娘のことを書こうと思います。

昨年大学院を卒業して臨床心理士となったうちの娘が、今年の2月から勤め始めた心理クリニックを半年もしないうちに辞めた件については何度か話題にしましたが、現在は3つの仕事をしています。

1つは、心理学とは関係のない格闘術「クラヴ・マガ」のインストラクターの仕事で、中高学生のクラスを教えているそうです。頼まれてやっているアルバイトみたいなもので、長くは続けられないでしょう。

臨床心理士としては、司法心理学事務所と心理クリニックで働いています。心理クリニックの方は、メンタルヘルスの悩みや問題を抱える方達の話を聞いて問題の解決をサポートする一般的な心理カウンセリングの仕事です。

興味深いのは司法心理学の方なんですよ。

メルボルンにある司法心理学事務所で働いているんですが、犯罪を犯した人達の責任能力の有無を判断する精神鑑定とか、知的障害や精神障害があると思われる犯罪者達のアセスメントを行っているそうですけど、受刑者への心理カウンセリングもするんだそうです。

そのために、娘は隔週ある刑務所に行っているんです。そこは10年ほど前に暴動があってニュースになった刑務所です。

クライアントは、その刑務所に収容されている受刑者の若者だそうです。重犯罪を犯して服役しているということと、うちの娘よりもはるかに若いということしか私は知りません。守秘義務がありますのでね、何も教えてもらえません。

初めて刑務所に行った時には、やはり緊張したそうです。娘は、知的障害のある性犯罪者の収容施設(病院みたいなところ)で研修をしたことがありますが、刑務所のセキュリティーレベルは別次元だったそうですよ。来訪者が刑務所内に入るためには、厳重で細かい検査がたくさんあって大変だったと言っていました。そりゃあまあ、そうでしょうね。

今週は、いつものように刑務所内には入ったもののクライアントの若者の体調不良でセッションは急遽キャンセルになったそうですが、来訪者達が待っている部屋に探知犬を連れた検査官が突然現れて、すべての来訪者達が1列に並ばされて検査が始まったんだそうです。

何を探していたのか娘には分からなかったそうですが、おそらく麻薬でしょうね。

探知犬は、うちの娘のすぐ隣りに立っていたアジア人の男のところで突然興奮して、男に飛びつき始めたそうですよ。その男は別の係官から理由を説明された後、別室に連れて行かれたそうです。ちなみに、探知犬は娘の前は素通りだったそうです。

抜き打ちで時々こういうのをするようですよ。刑務所にこっそり麻薬を持ち込もうとお考えの皆さん、それは簡単ではありませんから止めといた方がいいです。


現在、その刑務所でのクライアントは1人だけだそうですが、再来週から1人増えるそうです。

刑務所では、受刑者は必要に応じた医療が受けられることはよく知られたことですが、受刑者のメンタルヘルス問題は深刻だと聞きます。知的障害を含む精神障害の割合は高いそうですしね。

受刑者達の社会復帰支援のためには、臨床心理士や精神科医によるメンタルヘルスケアが重要だと思いますけど、いずれにしても莫大な税金が使われているのでございますよ。

私はいつも思うんですけど、真面目に頑張って働いていても、貧困のためにこうした医療が十分に受けられない人達もいるわけですからね。そこのところの矛盾を改善してもらいたいと思わずにはいられません。


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