近頃の私の暮らしは、めまいのせいで苦労の連続です。
2種類のめまいがあります。
一つは、前庭神経炎の後遺症だと確信しているめまい。もう4年前のことですけど、テレビで東京オリンピックの体操競技を見ていた時に突然部屋が回転し始めまして。
見えるものがビュンビュンと高速回転して焦点が合わないので、何もまともに見えないし、普通に歩くことはもちろん立っていることもできません。激しい吐き気に襲われて、何とかたどり着いたバスルームで何度も嘔吐し、結局救急車で病院に運ばれたんですけど。
回転するめまいは何日も続きました。原因は右耳の三半規管と脳を結んでいる前庭神経の炎症だったんです。普通の暮らしが出来るようになるのに何週間もかかりましたが、元通りに治ることはなく、今も軽いめまいは常にしているんです。
もう一つのめまいは、剥がれた耳石のかけらが三半規管に入ることで起きるめまいです。前庭神経炎のビュンビュンと高速回転するやつとは比べ物なりませんが、これも回転します。しかし、エプリー法という耳石を三半規管から出す方法を知ってからは、自分で対処出来るようになりました。
しかしねえ、エプリー法は、床かベッドに寝転んで、クッションか枕あるいはベッドの端を使って行うんです。家にいる時なら簡単に出来ますけど、出かけている時にはどうしたらいいんでしょうか。
私は今年の10月に日本に一時帰国することにしているんですが、飛行機や電車の中でグルグル目が回り始めたらどうしたらいいんでしょう。
一昨日もまた回転するめまいが起きました。頭の動きによって起きたので耳石が原因だと分かりましたから、ベッドに行ってエプリー法をしたら改善したんですけど。あまりにしょっちゅう起きるので旅行が心配になって来ました。
耳石のかけらを外に出すことでめまいの症状は治っても、耳石のかけらが再び三半規管に入れば再びめまいは起きます。
そこで注目したのが「耳石くずし体操」なんですよ。
NHKのウェブサイトで最初に見つけたんですが、この体操は「Brandt-Daroff Exercises」と呼ばれるもので、英語のサイトでも紹介されています。この体操は、耳石のかけらを動かすことで影響が出ない大きさに崩すことが目的だそうです。
斜め横を向いて、向いた側の反対方向に身体を倒すだけです。左右1回ずつ倒して1セット。これを5セット行います。
以前この体操をやってみた時には、「エプリー法」をやっている時とは比べ物にならないほど激しく回転しました。普通に座っていられないほどで、ひどい吐き気がしたので途中で止めたんですけど、YouTubeで見つけたこの動画の方の説明によると、この体操5セットを毎日2回頑張れば、2週間ほどでめまいは改善するとおっしゃっていたので、昨夜やってみたんです。
体操を始めた時点では、めまいはしていませんでした。
ところが、最初の1回目。左側を向いて右に身体を倒しただけで見えるもの全てが回転し始めました。2セット終えた時点で(左右それぞれ2回ずつ身体を倒しただけ)ひどい吐き気がしていたのでバスルームに行こうとしたんですけど、起き上がれないので這って行きましたよ。
動画の方は、もしもの時のために嘔吐用のバケツを準備してやれとおっしゃっていましたが、あの吐き気に耐えて5セットをするのかと思うと気が滅入ります。
それでも、それを耐えて頑張ったら耳石が原因のめまいが頻発しなくなるのなら、やってみるべきでしょう。
今日から頑張ってみます。バケツを準備して、5セットを一日2回です。
しかしね、この「耳石くずし体操」ですけど、めまいに悩んだことがないうちの夫がやってみると、「???」なんですよ。何も感じないんですって。そりゃあまあそうでしょうね。
身体を横に倒しただけで「うわあ、回る回る!」と叫ぶ私がどういう状況を経験しているのか、夫にはさっぱり理解出来ないようです。
でも今朝、私が「耳石くずし体操」の動画を見ているのを見た夫が、「大変ですね…」と同情してくれました。その一言が嬉しかったです。だって、ホントに大変なんですもの。
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