2025年7月6日

熱が冷めて落ち着きました

うちの夫がクイズ番組「ザ・フロア」(The Floor)の出演準備にのめり込んでいることを先日から度々話題にしていますが。

テレビ局のウェブサイトから応募フォームを送っただけなのに、まるでもう出演が決まったかのように準備にのめり込み、朝から晩まで口にする話題といえばこの話だったんですけど、パタリと話題にしなくなりました。

さすがに現実を悟って自分にはチャンスが無いと分かったようですが、同じく応募フォームを送っていた義妹(夫の妹)にはテレビ局から連絡があって、スクリーンテストをしたんですよ。

それで、今度は妹の出演準備を助けることにのめり込んでいたんですけど、そちらの話題もパタリと消えました。

スクリーンテストはオンラインで行われたそうなんですが、見た目というかテレビ映りを審査するだけじゃあなかったんです。俳優のスクリーンテストでは演技力が審査されるのと同じで、クイズ番組出演者の場合はクイズの回答パフォーマンスが審査されるんだそうです。

クイズ番組「ザ・フロア」を制作しているテレビ局は、コスト削減のために番組撮影場所であるオランダのアムステルダムの近くに住んでいるオーストラリア人を探しているということだったんですが、ヨーロッパ在住でもオーストラリア人でなくてはいけないわけです。

つまり、オーストラリア人としての一般常識は不可欠なわけですよ。

スクリーンテストでは、義妹が答えられなかった質問がたくさんあったそうです。例えばオーストラリアの人気テレビ番組に出演しているタレントの名前とか、オーストラリアの政治家の名前とか。

元首相のマルコム・ターンブルの名前を問う質問で、義妹はスコット・モリソンと答えたそうなんですけど、

それはちょっと…

スコット・モリソンは、マルコム・ターンブルが辞任に追い込まれた後に首相になった人ですが、この2人の名前を間違えるのはオーストラリア人の一般常識としてかなりアレかなと思います。

義妹は、20年近くカタールとドバイに住んでいますので、首相の名前が分からないのは仕方がないとは思いますけど。

スクリーンテストの後、テレビ局からはまだ何の連絡もありません。おそらく出演のチャンスは無いと思われるわけで、うちの夫の熱も急激に冷めたというわけでございます。


うちの夫は双極性障害がありますので、時々あることに異常に夢中になってのめり込むことがあるんですが、夫の言動に振り回されて私自身のメンタルヘルスが悪化するのを防ぐには、いちいち本気で聞かないことに限ります。「ああ、また始まったか…」ぐらいに考えて、様子を観察するんです。

常軌を逸したレベルの楽観主義で大風呂敷を広げることもありますからね、そんな話を喜んで聞いていては後悔するだけですから。これも病気の一部だと考えるから我慢出来るんですよ。

そして、まあいろいろ苦労はありますけど、うちの夫は基本的には正直で良い人だと知っているから一緒に暮らし続けられるわけです。

今日は日曜日ですが、いつも通りに仕事に行きました。明日から1週間の休暇です。


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2025年7月5日

思っていたのと違う

あさっての月曜日から6日間の予定で、クイーンズランド州のポートダグラスというリゾートに家族旅行に行くことになっていることを先日話題にしましたが。

旅行を前にして私はめまいがひどくなりまして、昨日はスーパーに買い物にも行けないほどフラフラで、こんな状態で旅行に行って何が出来るのかと惨めな気持ちになっていたんですけど。

今朝はかなり良くなっています。まだ違和感はありますけど、バランスを崩してふらつくようなことはありませんから、ホッとしています。

月曜日に出発するわけですが、何時に出発するのかと夫に聞きましたら、夫は知りませんでした。旅行を企画した夫の父親から旅行の詳細をもらっていたのに、何事も直前まで準備をしないうちの夫は確認していなかったんです。

どの航空会社の便なのか、メルボルンのどの空港から出発するのかすら知りませんでした。私は何も知らされていませんでしたから不安になりまして、さすがに明後日のことですからね、空港までどうやって行くかを決めなくてはいけませんし、車で行くなら長期駐車場の予約もしなくてはいけません。

それで、昨夜確認してもらったんですよ。そうしたら、利用するのはジェットスターという格安航空会社でした。3時間ほどのフライトですからジェットスターで何も問題はありませんけど、

出発時間が午後5時20分!

メルボルン空港を夕方の5時20分に出発すると、ケアンズ空港に着くのは夜の8時40分です。荷物の受け取りが終わるのは9時頃でしょう。それからバスでポートダグラスまで行くんですよ。1時間はかかりますから、リゾートに着くのは早くて夜の10時過ぎ。

いつも9時頃には寝ている私にとって、夜の10時到着はかなりきついです。就寝時間が遅くても朝の4時頃には目が覚めてしまう私にとっては、かなり心配な状況です。睡眠薬を忘れずに持って行かないと。

幼い子供連れの家族もいるんですけど、到着がこんなに夜遅いと大変でしょうね。

まあとにかく、旅行1日目はリゾートまで行くだけだということだけは分かりました。飛行機の窓からもバスの窓からも、何も見えませんよ。私はてっきり朝の便で出発して、リゾートに到着後はプールサイドでゆっくりするんだろうと思っていたんですけど、ちょっと違いました。


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2025年7月4日

やっぱり出た口唇ヘルペスとめまい

体調不良で免疫力が弱ると活動を始めるヘルペスウイルス。

私はひどい睡眠不足が続いたり風邪を引いたりすると、いつも下唇の同じところに口唇ヘルペスの水ぶくれが出来るんです。

先週の体調不良はそれほどひどくなかったけど、もしかしたら出るんじゃあないかと思っていたら、いつも水ぶくれが出る辺りがチクチクして来ました。すぐにゾヴィラックス(Zovirax)の軟膏を塗り始めましたが、

やっぱり出た口唇ヘルペス!

ただし、今回は大きな水ぶくれにはならなかったんです。ゾヴィラックスをせっせと塗ったおかげだと思います。水ぶくれはもうほとんど治りました。

オーストラリアにお住いの皆さん、口唇ヘルペスでお悩みならゾヴィラックス(Zovirax)の軟膏をオススメしますよ。口唇ヘルペスが出る時には、チクチクピリピリする感じで「出そうだ」と分かりますよね。そういう早い段階でこの軟膏を塗るとひどくなりません。

どこでも売っています。薬屋はもちろんスーパーでも売っています。2グラム入りの小さなチューブが20ドル近くしますけど、大きな水ぶくれが出来るよりもマシですからね。


口唇ヘルペスの薬は、ゾヴィラックス以外にも軟膏や丸いシールみたいなものとかいろいろ売っていますが、一番効き目があるのはゾヴィラックスだと思います。これを早めに塗ることです。


ところで、口唇ヘルペスが出る時にはめまいがすることが多いのですが、今回もおかしくなっています。耳石が原因のめまいのように部屋がぐるぐる回ったりはしませんけど、なんとなくフラフラするなあと思っていたんです。

火曜日にヘアカットに行くのに車を運転したら、めまいがしていることが分かりました。運転するのが危ないほどではなかったですけど、久しぶりのフラフラ感でしたから少し心配しました。

病院に運ばれて数日入院するほどひどかった回転するめまいの原因は前庭神経炎だったんですが、その神経炎の原因がヘルペスウイルスだったのではないかと私は疑っているんです。

口唇ヘルペスが出る時にいつもめまいがするのも、前庭神経のあたりに潜んでいるヘルペスウイルスが活発化して悪さをしているんじゃあないかと。

これは耳石とは関係ないので体操をしてもどうにもなりませんので、自然に良くなるのを待っています。来週はポートダグラスに行くのに、フラフラしていちゃあ困ります。


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2025年7月3日

ディストピア小説「1984」の舞台

うちの夫が勤めるツールショップの同僚であり親友でもあるCさんのことは、度々このブログで話題にしています。モルモン教徒のCさんは、運転が出来なくなったうちの夫を長年サポートしてくださっていて、私達が引っ越した時には本当に親身になって手伝ってくださいました。

Cさんのお母さんはとても良い方ですし、一時は私もCさんとCさんのお母さんとは家族付き合いを始めたこともあるんですよ。Cさんのお父さんのお葬式にも行きました。その時に知り合ったCさんのパートナーさんも感じの良い方でしたし。

しかしね、

何事も「過剰」は問題なんですよ!

夫は仕事が休みの土曜日の午前中はいつもCさん家族と過ごすようになり、Cさん家族が何かする時やどこかに行く時に夫を誘ってくださるもんだから、夫もそれに参加するようになりまして。

もちろん私も誘ってくれるんですけど、私はCさん家族と一緒じゃあなくて私達二人で出かけたいわけですよ。しかし二人だけで出かけることはほとんど無いんです。

何をするにもCさん達が一緒で、Cさん家族のことばかり聞かされて、いい加減うんざりし始めていた頃に私の父が亡くなりましてね、その時に耐え難い経験をしたのですよ。

お葬式の後、複雑な感情があって一人で泣いていた私を放ったらかして、夫はCさん家族と一緒に睡蓮のガーデンパークに遊びに行ってしまいました。あの時のことは「思考回路が普通じゃない人」に書きましたけど、うちの夫に対して感じた失望や悲しみや不満や怒りといったものとCさん家族とがリンクしてしまいましたからね、私はもうCさん家族と一緒に何かする気にはならないのです。

うちの夫とはもう30年以上一緒にいますが、私達は二人でコンサートとか観劇とかに出かけたことなど無かったんですよ。夫がそういうのに興味が無かったからですけど、Cさんに誘われると喜んで行くんです。

誘われる度に私も一緒に行きたいかと聞いてくれますが、ジョージ・オーウェルの「1984年」(Nineteen Eighty-Four)を原作とする舞台を観に行くのに誘われた時には、速攻で断りました。


久しぶりに仕事が休みだった昨日、夫はその昼公演を観に行ったんです。もちろんCさん家族と一緒に。


私がこの舞台を観に行くのを断ったのは、またCさん家族と一緒だというのも理由ですけど、その舞台がジョージ・オーウェルの「1984年」が原作というのも理由です。

皆さん、ジョージ・オーウェルをご存知ですか?

英国の作家です。ディストピア小説で有名で、その代表的な作品が「1984年」なんです。「ディストピア」という言葉をご存知ではない方のためにちょっと説明しますと、「ディストピア」とは「ユートピア」(理想郷)の対義語で、反理想郷とか暗黒社会を意味する言葉です。

人々が惨めで恐ろしい生活を送っている非人間的な社会を思い描いてみてください。人々が管理され監視され、多くの不公平や不道徳なことが起こる、不幸と抑圧が支配する最悪の社会です。「ディストピア小説」というのはそういう架空の世界を描いているんですけど。

架空ではなくて、実際にそのような社会が存在したことがありますし、現在も存在していますよ。独裁的な政治が行われている全体主義国家では、体制を批判するようなことをうっかり口にすると、たちまち当局に知られて逮捕されて拷問を受けたり監獄に入れられたりする…そんな国があるでしょ?

「1984年」という小説は、とにかく気分が悪くなるようなことばっかり起きて、最後までいいことは何も起きず、希望も何も無い結末を迎えるという、非常に胸クソが悪くなるストーリーなのでございます。

もちろんそのストーリーは、現代の自由社会に警鐘を鳴らしているわけで、読者は考えさせられることが多いのでしょうけど、私はこういう話を見たくも聞きたくもないのですよ。ましてや、悪い感情とリンクしてしまっているCさん家族と一緒になんて、メンタルヘルスに悪いでしょ?

舞台「1984年」は7月6日までメルボルンのコメディシアターで上演されて、次の週からはオーストラリア各地の街で上演されます。出演俳優は5人だけだそうですよ。登場人物が5人なのか、一人で何役もやっているのか私は知りませんけど。

高評価を得ているようですが、ストーリーがストーリーですからね、観劇後は気分が沈みます。

家に帰るなり気が滅入るような話を始めた夫を遮って、私は「平和で自由で民主的な現代のオーストラリアに暮らしていることを喜びましょう」と言っておきました。

この国にも問題はいろいろありますし、暗い歴史もあるんですが、これだけ多くの様々な異なる人種民族で構成された国であっても、自由な民主主義社会として何とか上手く行っていますし、より良い方向に変化し続けていると私は思っています。


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2025年7月2日

やってみましたネギの再生栽培

一昨年まで住んでいた山の中の家では、最初の何年かは箱型野菜畑で野菜やハーブをいろいろ栽培したんですが、夏場の水やりに疲れ果てて止めてしまいました。それでも、ハーブやネギは小さな花壇をハーブ畑にして育てていたので、使いたい時にはすぐ使えて便利でした。

引っ越して来た家では、植木鉢で少しだけ育てています。タイム、ローズマリー、ベイリーフ(ローリエ)、パセリといった使う時に少量しか必要ないものだけです。

ネギは育てていません。私は結構な量を使いますので植木鉢で育てていたんじゃあ足りませんからね。八百屋でスプリングオニオン(Spring Onion)というネギを買って来て常備しています。

スプリングオニオンは根っこがついた状態で束にして売られているんですが、使う時には根っこ部分を切り落として捨てています。これを捨てずに水栽培するとネギを再生させることが出来るという話は知っていました。

しかしね、ネギは冷蔵庫に常備しているのでそんなことをする必要も無いと思ったていたんです。ところが、いつだったか味噌汁にネギを入れようとした時にネギが1本も無かったことがあって、その時に思ったんですよ。もしも再生栽培しているのが1本でもあったら助かったなあと。

そこで、やってみたんです。4週間ほど前のことです。

根っこに近い部分を少し長めに5センチくらいの長さに切り落として、それをグラスに入れて、根っこが浸かるくらいの水を入れて、窓のところに置きました。夏場は日差しが強過ぎて問題になっていたシンクの上の北向きの窓ですが、最近は午後にわずかな時間だけ日が差し込みます。

さて、4週間が経ってどうなったかと言いますと、

見えますか?


窓辺は朝晩は気温が下がるので、その点は良くなかったかもしれませんが、日が差し込む窓というとここしか無いもんですから。


4週間前は右のような状態だったんです。思った以上の速さで成長しました。毎日少しずつ成長するネギを見るのは楽しかったですよ。

ヒョロヒョロですけど、ちゃんとネギになっています。味噌汁にいれるには十分です。

液体肥料とかそんな物はやっていません。水だけです。寒いせいか水はそんなに減らなかったですけど、根っこが浸かる程度には足しました。

ただ水につけておくだけですからね、こんなに簡単なことはありません。ネギの再生栽培はこれからも続けるつもりです。

再生できる野菜はたくさんあるそうですが、一度に使う量が多い野菜や収穫までに時間がかかる野菜はやってみる気になりません。たくさんは使わないし時々しか使うことはないけど買うと高いのがディルです。今度はディルをやってみようと思っています。


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2025年7月1日

献体の件と現実を悟った夫

うちの夫が、私には一言の相談もなく、死んだ後に自分の身体をメルボルン大学医学部に献体すると決めて、その手続きを始めた話は「始める前に相談して欲しかったけど」という記事に書きましたが。

いつも診てもらっているGP(一般家庭医)のリム医師に相談に行き、夫の病歴とか治療の記録が書かれているデータベースに献体の件を記載してもらい、書類にリム医師のサインをもらって来て、登録の申し込みが完了したのは2週間ほど前のことです。

昨日、メルボルン大学から正式に献体受け入れの連絡が来ました。これで、うちの夫が死んだ時にはお葬式をしないことが確定しましたよ。献体出来ない条件がいくつかあるので、まだ100%確実ではないですけどね。

医療機関か家族がメルボルン大学に死亡したことを連絡すると、大学が遺体の搬送を手配して、費用も大学が負担して搬送を行います。家族にとっては、夫の遺体がその車に乗った時がお別れになるそうです。

何ヶ月か何年か後に全ての利用が終了した後は火葬され、家族が遺灰を引き取りに行きます。そして夫の希望通りに実家の牧場の丘の上に遺灰を撒いて木を植える予定です。


その夫ですけど、先日からクイズ番組「ザ・フロア」(The Floor)の出演準備にのめり込んでいることを話題にして来ました。繰り返しますが、出演することが決まったわけではなくて、ただ応募しただけなんですよ。

番組を制作しているテレビ局「ナイン」のウェブサイトから応募フォームを送った後、テレビ局からは何の連絡もありません。

一方、同じくウェブサイトから応募フォームを送ったドバイ在住の義妹(夫の妹)には連絡があり、スクリーンテストをしたそうです。クイズ番組に出るのにもスクリーンテストというのがあるんですね。やっぱり見た目というかテレビ映りは重要なのですよ。

スクリーンテストも今どきはオンラインでするそうです。どうやってオンラインでやったのか私は詳しいことは知りませんけど。

番組制作のコスト削減のため、シーズン1の出演者の大半が撮影が行われるオランダのアムステルダムに近い英国やヨーロッパ在住のオーストラリア人だったという話を私から聞き、またテレビ局から自分には何の連絡も来ないことで、さすがの夫も現実を悟ったようですよ。

自分にはほぼチャンスが無いと分かっても、妹の準備を助けるためにクイズの勉強方法を探しています。クイズに特化したウェブサイトや本があるんだそうです。

義妹はドバイ在住なのでアムステルダムまでの渡航費用が安くて済みますからね、出演のチャンスがあると夫は信じているのでございます。

まあとにかく、熱が冷めてくれてヤレヤレですよ。家にいる時間の全てをこれに使っていましたからね。眠っている間も夢の中でやっていたんじゃあないでしょうか。クイズの答えを寝言で言っている様子が目に見えるようだわ。


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