息子が準備責任者の方に休みたいと頼んだのではなくて、息子がへとへとなのを見てうちの夫がその責任者に「日曜日に休んでもいいか」と聞いたんだそうですよ。「もちろんですよ。ずっと休み無しで頑張ってくれているんですから休んでください」という返事だったから休むことにしたんだそうです。
開店予定日に間に合いそうにないなんてことになると、日本だったら作業時間を延長してでも間に合わせると思いますけど、労働時間というのはちゃんと守らないといけないそうで。
残業をさせるためには、労働者の同意が必要なのはもちろん、通常賃金の倍以上の賃金を払わなくちゃあいけないらしいです。だから、開店準備の作業をする時間は、通常の営業時間と同じなんだそうです。
日曜日の営業時間は8時から4時までですから、うちの息子としては片道40分もかけて行っても働く時間数が少ないので賃金も少ないし、今日はツールメーカーの営業マン達が各社製品のディスプレーをしに来る予定になっているそうなので、休むのは都合が良かったそうです。
でも、お父さんが言ってくれなかったら今日も仕事に行ったんでしょう。
昨日は、仕事が休みだったうちの夫もその休みを使って開店準備の手伝いに行ったわけですが、商品のバーコードをスキャンするスキャナーを2台買って持って行ったんです。こういうのです。
夫が言うにはこのスキャナーはスグレモノなんだそうですよ。
スタッフの誰でも持っているスマートフォンを使うんだそうです。スキャンしたバーコードの情報がブルートゥースという接続方法を使ってスマートフォンに送られます。
スマートフォンで会社のウェブサイトにログインしておきますと、送られたバーコード情報から商品情報が表示されますので、ブルートゥースでプリンターに接続して値札を印刷する、という手順だそうです。
これを2台買って持って行ったんですけど、お店で使っていたスキャナーの調子がおかしくなったので、夫が持って行ったやつがなかったら困っていたそうですよ。
夫は、今日は自分が勤めるお店の勤務日ですが、明日はお店の方は若いスタッフに任せて、自分はまた息子と一緒に新店舗の開店準備に行くそうです。
商品を並べるだけじゃあなくて、コンピューターのシステム調整とか新人スタッフの指導とか、しなくちゃあいけないことがたくさんあるので、「自分のようにハイスキルで商品知識も店舗運営のノウハウも熟知している人がいるのといないのとでは準備に雲泥の差が出る」と自分で言っています。
きっとその通りなんでしょう。
ところで、新店舗開店準備責任者の方ですが、木曜日にこの新店舗が開店したら次の新店舗準備に向かうんだそうですけど、その方はシドニーに住んでいらっしゃるんですって。
ずっと出張でホテル暮らしなんですよ。聞くところでは、11週間一度も家に帰れなかったこともあるそうです。本人も大変でしょうけど、奥さんや子供さんも大変でしょうね。
うちの夫は、子供達が幼かった頃は仕事でほとんど家にいなかったので、私と子供達の暮らしは母子家庭みたいだったのですよ。この方の家族のご苦労が分かります。
まあとにかく、明日から3日で開店です。夫が持って行ったバーコードスキャナーのお陰で作業がはかどり、準備が間に合う見通しとなったそうですから、責任者の方のストレスも減ったでしょう。
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