昨日も朝から青空が広がる秋晴れの一日となりました。うちの夫は、4連休の3日目の昨日は、早朝に一人で出かけて行きました。メルボルンで開かれた「腎臓と組織の移植に関するフォーラム」に参加するためです。
ちなみに、「組織」とは皮膚、骨、血管、角膜、心臓弁など、身体や臓器の様々な部分のことです。
うちの夫は「Australian and New Zealand Paired Kidney Exchange (ANZKX) Program」という生体腎臓移植プログラムに参加して腎臓を一つ提供したせいで、こうしたイベントへの案内が届くのです。
様々な病気や怪我や火傷などの治療のために臓器や組織の移植を必要としている患者さんは大勢いらっしゃるわけですが、移植手術を行うためにはそうした臓器や組織を提供してくれる人(ドナー)が必要なわけです。
臓器や組織の提供は、脳死後あるいは心停止後に行われることが多いわけですけど、いかにして提供者を増やすかというのがオーストラリアでも課題なのだそうです。
世界には「私は提供しません」という登録をしていない限り、亡くなったら全員が提供者になる国もあるんだそうですが、オーストラリアでは提供者になることを自分で意思表示しているか、亡くなった後で残された家族が提供することを決めた場合しか、臓器や組織の提供は出来ません。
オーストラリアでは、年間18万人くらいの人が亡くなっているそうです。ちなみに日本は年間160万人くらいが亡くなっています。人口あたりの死者数(死亡率)を比較すると、2022年のデータで日本は世界16位と先進国ではトップで、オーストラリアは124位なんですよ。
年間18万人の死者のうち、病院で亡くなる人は半数以下で、そのうち様々な条件から臓器や組織の提供が可能な人が何パーセントか。さらにそのうち提供に同意する人がそれほど多くはなくて、同意した人のうち実際に提供出来る人は数百人しかいないんだそうですよ。
移植手術の技術や臓器や組織を長時間保存する技術とか、そうした研究は進んでいますけど、どうしたら提供者を増やせるかという課題は、ずっと大きな問題のままなんだそうです。
私はね、やはり人々の意識を変えることが重要だと思いますから、やはり若い人達への教育が必要だと思いますね。学校やスポーツクラブなどを通して、臓器や組織の移植についてもっと知ってもらう事が必要だと思いますよ。有名人なども参加してするべきです。
運転免許を初めて取得する人達に、もっと積極的に登録を呼びかけることもするべきだと思います。
このブログでも度々話題にしていますが、これをお読みの皆さんにも、ぜひ臓器や組織の提供について家族と話し合ってみていただきたいです。
臓器や組織の提供者になるという意思表示の方法はいろいろあります。日本にいらっしゃる皆さんは、厚生労働省のサイトをお読みになると意思表示の方法やドナーとして登録する方法などが書かれています。
オーストラリアでも様々な方法で登録しておくことができます。オンラインで簡単に出来ますし、気持ちが変わったらいつでも変更出来ますから心配しないでください。
提供者になる意思を登録したら、家族に知らせておくことも大事です。自分は意思表示をしていても、亡くなった後に家族が提供を拒否する場合もありますからね。家族の皆さんの理解を得ておく必要があります。
ところで、昨日のフォーラムは3時までということだったので、4時前にそろそろ夫が帰って来る頃だと思ってGPSで居場所が分かるアプリで調べましたらね、夫は勤めているツールショップのお店にいました。
やっぱりお店に行ってる!
4連休でも仕事のことを忘れてゆっくりするというのは、相当難しいようです。
お店で何をしていたのかと後で聞いたら、おつり用の硬貨が必要だったので、フォーラムからの帰りにボックスヒル駅で降りて銀行まで行って硬貨を準備して、それからまた電車に乗ってお店まで行ったそうです。
いやあ、そういうことを有給を取って休んでいる人が、休みを使ってするんだわ。お店には30分以上いましたからね、おつり用の硬貨を持って行っただけではないですよ。お店に顔を出したらすぐには帰れないんでしょう。
4連休最終日の今日は、知人の家の庭仕事をしに行くと言っていますが、お天気が悪いです。久しぶりに雨が降っていますから草刈りは無理でしょう。一日くらいは家でゆっくりするのもいいんじゃあないでしょうか。
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