睡眠問題が続いているので、しょっちゅう睡眠薬のお世話になっているのも原因でしょう。とにかくしんどかったんですけど、昨日はスーパーの買い物に行く必要がありました。
歩いて行く元気がなかったので車で行きました。イースター連休の最終日で、ショッピングスクエアは買い物客で混雑していました。
歩いて行く時は買い物リストに書いてある物しか買いませんけど、昨日は店内をゆっくり回りました。そうすると、リストには書いていない必要な物を思い出したりしますからね。
歯ブラシを選んでいるアジア人のおばちゃんがいました。それを見て、私もそろそろ新しい歯ブラシが必要だったと思い出しました。
私は必ず特定のメーカーの商品で硬さがミディアムの紫色の歯ブラシを買います。他の歯ブラシではダメなんです。磨き心地というのがあるでしょう?ヘッドの大きさ、その作りや硬さ、ハンドルの感触、いろいろ理由がありますが、好きな歯ブラシというのがあるのですよ。
紫色という色にこだわる必要は無いかもしれませんが、以前お徳用パックで買っていた頃は、紫色が私の歯ブラシだったのです。オレンジ色が娘ので、青色が夫ので、緑色が息子のと言う具合に色で区別していましたから。
今では歯ブラシ立てには私の歯ブラシしか入っていないので、色分けの必要は無いんですが、紫色じゃあないとちょっと違和感があるんです。
ということで、歯ブラシを探し始めたんですが、硬さがソフトのしか見つかりません。後ろの方に倒れているのをチェックしていると、先ほどからそこにいたアジア人のおばちゃんが中国語で話しかけてきました。
私が探していた歯ブラシの隣りの商品に付けられた黄色いセール価格の値札を指さして何か言っています。(ここからの会話は、おばちゃんは中国語、私は英語なんですよ。おばちゃんの言っていることは想像ですけど、間違っていないと思う。)
おばちゃん「こっちの方が安いのよ」
私「ああ、そうですね。でも私はこっちの歯ブラシの方が好きなんです」
おばちゃん「ほら、2ドルって書いてあるでしょ?(値札をめくって)いつもなら4ドルなのに(値段を指さして)今日は2ドルなのよ」
私「その歯ブラシはヘッドが大き過ぎるしブラシにシリコンみたいなのが入ってるでしょ?磨きにくいんですよ」
おばちゃん「(値札を指さしながら)その歯ブラシは3ドルもするじゃあないの?こっちのは2ドルなのよ」
私「その歯ブラシは好きじゃあないんですよ。私はこの歯ブラシが好きなんです!」
おばちゃん「…」
私「でもソフトしかないのよねえ… 私はミディアムが欲しいんだけど」
セール価格の歯ブラシを2本手に持っていたおばちゃんは、値段が高い方の歯ブラシを必至に探す私をずっと横に立って見続けていました。
「あった!」(これは日本語で言った)
硬さがミディアムで紫色の歯ブラシが見つかったと思った私は声を上げました。おばちゃんも何やら大きな声を上げました。(その言葉の意味は不明!)
ところが、「ソフト」「ミディアム」の文字が小さすぎて私には見えないんですよ。いつも困るんですけど、老眼鏡をかけても見えないんです。
私「すみませんけど、ここのところにミディアムと書いてあるのかソフトと書いてあるのか分かります?」
おばちゃん「私には分からないわあ」
バッグから拡大鏡を取り出した私を見てびっくりするおばちゃん。拡大鏡で確認したらミディアムだったので、歯ブラシをかごに入れてその場を後にしました。
この数分間にわたるおばちゃんと私の会話はちょっと奇妙でしたよ。
スーパーの中で話しかけてくる人は珍しいけど、私は中国人に見えるらしいので中国語で話しかけられることは時々あります。でも、それは何か助けを必要としている人に話しかけられるのでして、私が「何を言っているのか理解できない」と英語で返事をすると会話はそこで終わりです。
ところが昨日のおばちゃんは、私に安い方の歯ブラシを買わせようと説得し続けたわけですよ。英語しか話さない私に最後まで中国語オンリーで。
値札を指差す手は私の手より若々しかったから、年下だったかもしれません。昭和時代の岡山の田舎にいそうな感じのおばちゃんでした。外見がそういう感じだっただけではなくて、おせっかいなおばちゃんというのが田舎にはいたんです。
何だか愉快な会話でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿