2016年1月31日

手の甲は一進一退

手の甲の症状は一進一退を繰り返しておりまして、ほとんど気にならない日もあったりしたのですが、昨日からは電撃的激痛に見舞われて夜もおちおち寝ていられません。

痛みもさることながら、膨らみがですね一向に消えてくれないんです。この膨らみ、腫れとは全く別物であることが分かります。手の甲側の手首に近い方の左寄りから斜めに細長い袋状のものが皮膚の下にあるって感じに膨らんでおりまして、押すとブヨブヨとしており、こっちを押すとあっちが膨らむ、両方押すと別の所が膨らむというところから液体状のものが入っているのではないかと思われます。

手術で治る前の右膝裏に出現していた「ベーカー嚢胞」にそっくりです。あれを柔らかくした感じです。

いろいろ読んでみると、やはり手を休めるに限るようですが、利き手である右手を使わないわけにはいきません。それでも、せめて今日一日、極力使わないようにしようと左手で頑張っております。でもね、左手ってちゃんと動いてくれないね。

ミューズリーとフルーツ(今日はバナナ)にヨーグルトを混ぜて食べる私の朝食ですが、あれをスプーンで食べるのにも苦労する、脳神経との連携を欠いた私の左手!食べるのにやたら時間がかかる!

「あら、でもこれってダイエットにはいいかもよ」

などと考える私です。「ゆっくりよくかんで食べる」は、減量したい向きには一つの手段ですし。

じゃ、今日はこれでおしまい。皆さま、良い日曜日をお過ごしください!

今日はJ子の誕生日!祈ってるよ♥

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2016年1月30日

ペッパピッグとヴェドラちゃん

今朝、フォトグラファーの義弟リッキーがウエディング写真撮影の打ち合わせのためリングウッドに来る必要があったので、リッキーの娘ヴェドラちゃんが子守役の義母と一緒にやって来ました。

ヴェドラちゃんのお母さんはスペイン人です。(今日はお仕事。)ヴェドラちゃんのお母さんは、家の中ではスペイン語を話していますから、1歳半になるヴェドラちゃんはバイリンガルに育ってきています。

最近はどんどん言葉が出始めて、フレーズも話すようになっていますが、「話すのは英語ばっかりだ…」とお母さんは残念そうです。でも、よく聞いているとスペイン語も混じっているみたい。例えば、「No」と言う時も「ノー」ではなくスペイン語っぽく「ノ」と言うし、「Baby」も「ベイビー」じゃなくて「べべー」に聞こえます。

聞き取りの方は、完璧に英語とスペイン語の両方を理解しているようです。

しばらく遊んだり散歩したりした後、疲れた様子のヴェドラちゃんがおしゃぶりを出してと義母に頼み(ちゃんと「プイーズ」と言うんですよ)、自分でブランケットを取り出してソファに座り(この時もソファが高くてなかなか座れないので「アップ、プイーズ」とちゃんと言いました)自らお昼寝モードになったので、アップルTVでYouTubeにたくさんアップロードされているスペイン語版「ペッパピッグ」をつけてあげました。



うちの子供達が幼い頃に日本語を理解し話すのを、義母や親戚、友人達が「すごいなあ」「うらやましいなあ」と言っても私自身は特別なことだと感じなかったのですが、ヴェドラちゃんがこの「ペッパピッグ」のスペイン語を理解しているのには、「すごいなあ」と感心しました。

子供ってすごいね。

そのうち、ちゃんとお母さんとはスペイン語で会話するようになると思います。そして、学校が始まると今度は英語ばっかりになって、そのうちヴェドラちゃんのお母さんがスペイン語で話しかけても、英語で返してくるようになるんだ。ハハハ…。どこの家でも事情は同じらしいですね。

それにしても「ペッパピッグ」ですが、近頃随分人気があると聞いていたけど、我が家には幼い子がいないし、これまで見たことがなかったんです。スペイン語版「ペッパピッグ」なかなかいいですよ。結構知っている言葉が出てくるので、いい勉強になるかもしれません。私はイタリア語を独学していた時期があったんですが、イタリア語版「ペッパピッグ」を探して勉強再開するかっ!


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2016年1月29日

全豪オープンの奇跡

皆さんご存知のように、現在メルボルンでは全豪オープンテニスが開催されています。でも私、何故か今年はあまり興味がわかず、一戦も見ておりません。一応ニュースで誰が勝ち進んでいるのか程度はチェックしているんですが。

夫はスポーツ全般に興味が無い人なのですが、今朝テレビニュースを見ていた夫が随分興奮した様子でやって来ましてこう言うんです。

「ねえねえ見た?昨夜のテニスの試合で、フェデラーのファインプレーに興奮した車いすの観客が立ち上がってガッツポーズしてるやつ! It's so funny!」
「何がファニーなの?」
「だって、車いすだと良い場所に座れるでしょ?」
「ああ、その客がそのために不正行為をしていたと?」

その場面というのがこれだそうです。



ううん…。私には、ズルしていたお客が興奮のあまりうっかり立ち上がっちゃったようには見えませんよ。むしろ、興奮のあまり痛いのも忘れて立ち上がっちゃったと、全豪オープンの奇跡とでもいう感じじゃないですか?


それより、すごいのはやっぱりフェデラーのプレー!

絶好調のジョコビッチに敗れはしたももの、このプレーはさすがフェデラーという見事なプレーです。現在34歳?最近メディアが彼の年齢とか体力の問題とかプレーの衰えとか、そういうものにばかり注目して「いつ引退するか」みたいな話を持ち出しますけど、史上最高のテニスプレーヤーとして長年活躍してきたフェデラー選手、まだまだトップクラス。今年の全豪オープンだって、よく考えてご覧なさい、準決勝でジョコビッチに当っての敗退でしょ?まだまだ活躍してもらいたいし、活躍するでしょう。

応援しています。

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2016年1月28日

柔らかくなりすぎた梨のケーキ

先日以来、気になってはいたのです。果物を入れているボウルの底の方で、黄色くなっている2個の梨が…。日本で呼ぶところの洋なしというやつですよ。

「早めに食べなくちゃ!」と思っていたのだけど、ついつい上の方にある桃やネクタリンに手が伸びて、ついつい冷たい葡萄やスイカの方に惹かれちゃって。

それに、蒸し暑い日が続いたせいか、バナナが一気に熟して茶色い点々が現れたものだから、バナナを早くどうにかしなくちゃあとグラノーラ(バナナで甘みをつける)を焼いたりしていて、底の方に隠れたままの梨のことはすっかり忘れていたの。

…で、ボウルの果物が減った今朝、見えました。2個の梨。

黄色はもう通りすぎてですね、老人斑点にも似た茶色いシミがいくつもできておりまして、触るのも要注意の柔らかさ。食感はトロトロの時期を過ぎてしまっている感じです。

こういう状態の梨を見つけた時に私が作るのは、(ええ、もちろん捨てませんよ!)ワンパターンというか毎度恒例というか、「アプサイドダウン(ひっくり返し)ケーキ」でございます。

これを最初に作った時は、パンケーキのようなものをかけて焼いてみたんです。その後、バターを混ぜてみたり、梨を敷く時にブラウンシュガーを下に撒いてみたり、砂糖の量やバターの量をいろいろ変えて作ってみたりと、何年にも渡りまして作り続けてきた結果、落ち着いたのがこのレシピ。

別に捨てる寸前の梨がなくても缶詰の梨で作れます。でも、熟し過ぎるくらい熟して甘くなったトロトロの梨で作ったのが一番美味しいです。

レシピはこちら



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2016年1月27日

セクシーなロシア女性はいかが?

文字通り、タイトルの通りのメールがいつ頃からだか送られてくるようになりまして、「おいおい、なんだよこれぇ!」と笑っていたのですけどね、だんだん頻繁に送られてくるようになりまして、今日はもう十通以上届きました。

しかも、今日のなんかメールタイトルの前後に♥つきです。

この手のメールは、受信してもゴミ箱に自動的に放り込まれるので、ゴミ箱を空にすれば済むといえば済むんですけど、やっぱり迷惑よ。

iPhoneからメールの着信音が「ピーン!」と聞こえる度に、「おっ!仕事かも」と思ってメールをチェックするでしょ。すると「セクシーなロシア女性はいかが?」ですから…。

しかも、今日届いたのは全部セクシーなロシア女性はいかが?です。

ついさっきなんて、同じメールが3つ一度に届きましたよ。送信者名は全部違うんですけどね。セクシーなロシア女性はいかが?が3つ並んでます。いいかげんにしろよ!

私のレシピサイトを通して送ってきているようなんですが、この手の迷惑メール対策は施してありますので、まず受信することはないんだけどねえ。なんでこのロシア女ご紹介系メールだけが、こんなに頻繁に届くのかしら。よっぽど上手いことやっているんだよね、こいつら。TinyUrl.com を使ってるし!怪しいんです。

やめさせる手があれば、ぜひ教えて下さい。


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2016年1月26日

オーストラリア・デー 2016年

オーストラリア・デーといえば、家族や友人とBBQをして楽しむ日というイメージをお持ちの方もいらっしゃるでしょうが、私にとってはBBQの日ではありません。

1月26日は、1788年に英国からの第一船団(First Fleet)がポート・ジャクソン湾に到着した日です。この日はオーストラリアという国が始まった日であるとともに、原住民への迫害が始まった日でもあるので、この日をオーストラリア・デーとすることに反対する人達もいます。

私の関心は、この日に合わせて発表される「オーストラリアン・オブ・ザ・イヤー」という国民栄誉賞の受賞者です。この賞は、すべてのオーストラリア国民の模範となる「すばらしい功績をあげた優秀なオーストラリア人」を表彰するものです。

昨年の受賞者は、息子のルーク君(11歳)を町のクリケットグラウンドで練習を見に来ていた父親に殴り殺された、ルーク君のお母さんロージー・バティさんでした。

事件の直後から、ロージーさんはメディアのカメラの前に立ち、家庭内暴力が起きていても隠され、また被害者が心理的あるいは経済的理由で泣き寝入りしていると、家庭内暴力の被害者の声に耳を傾けてくださいと、社会に対して訴え続けました。ロージーさんの訴えにメディアも家庭内暴力について報道するようになり、国民の意識が大きく変わってきたのです。

ロージー・バティさんのことは改めて書きたいと思います。

さて、今年の受賞者は、元オーストラリア陸軍司令官のデイビッド・モリソン氏でした。ああ、退職した元軍隊のトップね…と考えるのは間違いです。

モリソン氏は、36年間オーストラリア陸軍に勤め昨年退職した方ですが、この方は陸軍におけるある事件をきっかけに非常に有名になりました。2013年のことですが、軍内で複数の男性将兵が女性将兵の性行為動画をこっそり撮影し電子メールで配布していたことが明るみに出て、軍内に根強く存在する女性軽視やハラスメントを許容する文化が問題視されました。

その直後に、陸軍司令官モリソン中将が「女性を対等の人間として尊敬できない者は軍を去れ」と厳しく命ずるメッセージが発表され、これによって多くの国民がこのモリソン中将の存在を知ることになったのです。そのメッセージがこれです。



受賞したモリソン氏は、「多くのオーストラリア国民が、自らの能力を発揮する機会を奪われてきた。それは性別、信仰、出身民族、身体頑健であるかどうか、あるいは性的傾向などを原因としている。しかし、国としてもそれらの人達に能力を発揮する機会を与えるべきだ。彼らが能力を発揮できた時、我々もその恩恵を受けることになるし、真の多様性とはそういうことだ」と語ったそうです。さらに、今年は、家庭内暴力、男女所得格差、共和制運動という3つの分野で全力を尽くしていくつもりだ」とも語っておられます。

このモリソン氏の受賞を、私は強く支持したいと思います。

また上のモリソン中将のスピーチを執筆した陸軍中佐のケイト・マクレガー氏は、今年最終選考に残った一人でした。ぜひ皆さんに知っていただきたい方です。マクレガー中佐はトランスジェンダーでご本人自信が偏見と闘って来られました。しかも軍隊の中で。下のインタビューは、私がこれまで視聴したインタビュー番組の中でも特に秀逸なもので、私がこの方に注目するきっかけになったものです。



オーストラリア社会にも根強い人種差別や性差別はありますが、ここ数年で特に目だって変わってきたと感じます。

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何かの間違いでしょ?

「コッキーの野郎」にも書きましたけど、コッキーは害鳥です!

ギエエエエ!ギアアアア!

と騒々しく、大事な家や木を噛じる憎らしい鳥です。今も、私の仕事部屋の外では、いつもやって来るコッキーが狂った大声をあげています。

だからですね、この動画のコッキーは、ちょっと信じがたいんですよ。何かの間違いなんじゃないんでしょうか…。それとも、世界に一羽だけいる可愛いコッキー?害鳥も人が育てると「いないいないばあ!」ができるようになるの…。


That is one playful bird...


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2016年1月25日

大量殺戮で一家全滅

昨日に続き、重いタイトルです。

大量殺戮の犠牲になった命の数は、百や二百ではありません。千か万、いやもっとかもしれません。

始まりは、悪意のない単なる事故でした。手がすべったんです。

かれこれ二年も気になっていた植木鉢でした。一年中まったくお日様が当たらない一角に置かれたままになっていた黒い植木鉢。植えられていたと思われる植物はすっかり枯れて朽ち果てている様子でしたし、この二年の間に周囲の多肉系の植物が茂りまくって埋もれかけていました。

二年間も気になりつつ放置していたのは、その周囲の植物を踏まずには手が届かないから。

「しかし、いくらなんでも目障りだ!」

やはり植物を踏んでしまいましたけど、手を精一杯伸ばして何とかその植木鉢をつかみました。

そうしたらですね、その植木鉢からアリがウジャウジャ出てきたもので、慌てた拍子にその黒い植木鉢をテラコッタタイルの上に落としてしまったんです。植木鉢は割れました。

植木鉢の中には、プラスチックの小さな植木鉢が5個も入っておりまして、これがアリ家族の5階建ての家になっていたようです。

事故発生からすでに2〜3分経過した状態がこれ。卵や幼虫を抱えた働きアリたちがパニック状態で逃げ惑っております。


焦げ付く熱さのタイルの上で、絶命してゆくアリたちと子供たち(卵と幼虫)。



事故現場の周囲約1平方メートルを覆い尽くす、黒と白の屍の山。幼い命も無残に干上がり、一家は全滅か…。


それでも生き残った若干名の勇敢なアリたちは、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、懸命に避難先を探している模様ですが、生き残りのアリたちだけでお家の復興がなるのかどうか。

なお、アリたちや卵&幼虫たちに、より強烈にお日様が当たるよう、事故現場に散らばる植木鉢の角度を調整したのは私です。


続報です。

先ほどですねえ、死体を掃除しようと思いまして事故現場に赴きましたところ、例の死んだと思われた黒い点々も白い点々も見当たらないんです。

若干名の生存者が右往左往していたあたり一面を、軽く数千匹の黒いアリたちがうじゃうじゃと動き回っています。よく見ると「うじゃうじゃ」はテラコッタタイルの向こうの植物が植えてある地面と事故現場の間に発生している様子。

もしや、お家復興計画がすでに進行中?



卵も幼虫も全部消えました!

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2016年1月24日

恐怖による子供の支配

子供を鬼やおばけで怖がらせて言うことを聞かせるという文化は、世界中のあらゆる地域で見ることができる。日本にも東北地方の有名な「なまはげ」をはじめ、各地にこうした伝統文化があるのは広く知られた話で、いわば生活の知恵だという考えもある。

先日、あるウェブサイトで「鬼から電話」というアプリに関する記事を読んだ。「鬼から電話」とはスマートフォン用のアプリで、要するに子供が言うこと聞かない時、このアプリを起動すると「鬼さん」から電話が来ているという演出で、鬼が親の代わりに子供を脅してくれるというアプリだそうだ。それは「言うこと聞かないと食べちゃうぞ」的な比較的無邪気な脅迫だそうだが、私は見たことはないし見てみたいとも思わないので、実際にはどのようなアプリなのか正確には知らない。

しかし、このアプリで使用されている鬼の音声や画像は、幼い子供にとっては大変恐ろしいものだそうで、視覚や聴覚を通して与えられる恐怖は、子供の記憶に残るだろう。こんなものを子育てに使う親が多くいるとは、困ったことだと思いながら記事を読んでいたところ、もっと正気とは思えない狂ったものが人気を博しているという記事が目に入った。

「地獄」という絵本である。しつけに効果絶大だとして大ヒットしているのだそうだ。延命寺に所蔵されていた「地獄極楽絵巻」に文章をつけたものだそうで、元々はいじめによる自殺の多発をうけて「子供たちに命の大切さを教えたい」と企画された絵本だということだが、中身は幼い子供に見せるべきではない内容である。

読み聞かせの後、子供が文句を言わずに言うことを聞くようになったとか、表紙を見ただけで怖がりいい子になったとか、感想が寄せられているそうだが、それはただ子供たちが恐怖のあまり親の言葉に従順になっているだけなのではないのか。この絵本の絵は、前述の「鬼から電話」アプリとは比較できないほどの視覚的恐怖をもたらす。子供たちの記憶にトラウマとして残ったとしても不思議ではない。

今日私がここで書きたいのは、親による子供たちへの「ハラスメント」についてである。この「ハラスメント」という言葉は日本語にしにくいのだが、「相手を不快にさせ、悩まし、傷つける行為」といった意味だ。

親による「ハラスメント」は、多くの場合「教育」や「しつけ」としておこなわれる。多く親が「子供から自由をうばい強制を課すこと」、つまり「これをしてはいけない」「あれはダメだ」と禁じ、「こうしろ」「ああしろ」と自分の考えや指図に従わせることを「しつけ」と勘違いしている。そうした親は、自分自身が苛立ちや欲求不満、抑圧、不安、悩みなどの精神的葛藤を抱えており、子供をそれらのはけ口としているのである。

例えば、自分自身が威圧的な親や配偶者に抑圧されている場合に、子供をしかり、どなり、手をあげ、自分への恐怖心でしばりつける、あるいは子供を溺愛し、愚痴のはけ口とするなどは典型的な例であろう。

自分の不幸な人生を嘆き、自分の夢を子供にたくし、自分の思い描く「理想の姿」を強要し、自分の期待に応えることが親からの愛情を得る条件であると思わせる言動を繰り返す。さらに、親を大事にし、喜ばせ、感謝し、言うことを聞けば親からの愛情を得る事ができると条件をつけ、そうして子供を支配しようとする。子供の幸せを願うのではなく、自分自身の幸せや安定の為に子供に期待し犠牲を強いる。子供が独り立ちし、親と違う人生を生きることを許さない。自分の感情を一方的に押し付け、子供の自己主張を許さない。

このような「ハラスメント」は、子供の精神を歪め、大きな反動を生み、それらは多くの場合他の人に向けられて、家庭の内外で様々な問題行動を引き起こす。また、他人の顔色をうかがい、自分の意見が言えず、自分の感情を表に出せず、自分に自信が持てない自己否定的な人間に成長して、鬱屈し不安定な精神状態に苦しむ事になるのだ。

子供に「言うことを聞かせ」「従順にさせる」方法には、前述のもの以外にも、食事を与えない、物置や押し入れなどの閉暗所に閉じ込める、家の外に締め出す、柱に縛りつける、突然機嫌を悪くして口を聞かない、置き去りにする、子供との感情の交流を断ち切るなど、恐怖ではなく不安を引き起こさせるものもある。

こうした「ハラスメント」が子供の心をいかに傷つけトラウマとなって一生苦しめることにもなることを、私は十分すぎるほど理解している。私自身が、父親やその親族の大人から繰り返し繰り返し、脅され、怖がらされ、恫喝され、恐怖によって「言うことを聞く」すなわち「従順になる」ように「しつけ」られたからだ。

「鬼から電話」アプリも絵本「地獄」も、「親によるハラスメント」文化の象徴である。子供たちの将来が心配である。

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2016年1月23日

納豆とキムチとサバ

先日調理用の本みりんがなくなったので、例の韓国食品店 KT Mart に立ち寄ったんですが、財布の紐を締める必要もあり「今日はみりんだけ!」と肝に銘じていたというのに、つい買ってしまったのがキムチ

このお店に寄ってキムチを買わずに帰ってくることは、やはり難しいことでした。冷蔵庫の中に充満するキムチの臭いにノックアウトしかけると前回の記事に書きましたけどね、キムチ好きにはたまらん匂いよ。

キムチを買い物かごに入れた途端に「こりゃもう買わずに帰れるか!」と思ったのが納豆でございます。最近ちょっとハマっているんです、納豆キムチご飯に!

家に帰って、ちょっと遅めの昼ごはんを食べることにしました。もちろん納豆キムチご飯です。熱々にチンしたご飯に納豆とキムチをのせます。これに、缶詰のサバ(私の最も愛好する魚)というごく普通の主婦の昼ごはん。(ごく普通の主婦はもっといいものを食べてます。)


ちなみのこの缶詰のサバというのは、何処のスーパーでも売っている JOHN WEST のMackerel Fillets in Brine という缶詰ですよ。なかなか美味しく、手軽にサバを食べるにはオススメです。



その時ね、やっぱり納豆にはネギが必要だと思ったんです。どうせ食べるのなら美味しく食べたいでしょ?面倒だけど、ちょっと畑までネギを取りに行ってくるかと…。

畑から帰って来てドアを開けたらねえ、皆さん、我が家はすごい臭いでしたよ。

納豆だけでも十分臭い。キムチだけでも十分すぎるほど臭い。そこへサバのフィッシーな生臭さが加わって、これからそれらを食べようとしている私ですら「うう…」と唸る強烈臭!

どうか、誰も来ませんように!

と祈りつつ美味しくいただきました。

この納豆キムチご飯には、実は目玉焼きというのが最強のおかずだと思っています。これに豆腐の味噌汁でも付ければ至福の昼ご飯となりますが、学校や職場に持参するお弁当にはお勧めできません。

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2016年1月22日

物語「モリーとネズミ」

モリーは盲導犬パピーです。クリーム色のラブラドールレトリバーで、ぬいぐるみのように柔らかくてふわふわした女の子です。リストン家にやって来た時は生後7週目で、まだ裏庭に出る階段も上れない小さな子犬でしたが、身体はどんどん大きくなっています。


リストン家にはとても広い庭があります。裏庭の外側に出ると、大きなユーカリの木がたくさんある広い草地があって、モリーはそこを走り回って遊ぶのが大好きです。

お母さんが野菜を育てている畑や花壇の世話をする時、モリーは一緒に行ってお母さんがすることをよく見ています。お母さんが草を引き抜いているのを見て、モリーも真似をして草を抜いてみます。

「ああ、ダメダメ、それは抜いちゃダメよ」

お母さんが大きな声でなにか言います。モリーは嬉しくなってもっと草を抜きます。

「ダメよ、それは草じゃないの」

お母さんがモリーのお手伝いをやめさせようとするので、モリーはなんだかよく分からなくなってしまいます。

「ああ、いんげん豆がまた噛じられてるわ。カタツムリやナメクジじゃないでしょ、この噛じり方は。ポッサムかしらねえ…、でもポッサムってインゲン豆食べるの?」
「ほら、地面に穴が開いているのよ。一体これは何かしらねえ…」
「犯人は、この穴を通って入って来てるんじゃないの?結構小さいのよこの穴…」

お母さんは、畑の世話をしながら何かずっとモリーに話しかけるんですけど、モリーにはよく分かりません。でも、一緒に畑の周りで遊ぶのは大好きなんです。

そして、よく晴れた気持ちのいい春の初めの朝のこと。

お母さんと娘のサチちゃんが洗濯物を干しに外に出ようとしていました。

「モリー、洗濯物を干しに行くよ。モリーもお外に行こう!」

お母さんが「モリー」と呼んでいます。ドアを開けて呼んでいますから、外に出させてくれるようです。モリーは嬉しくて、走って外に出ました。

お母さんとサチちゃんが洗濯物を干している間、畑の周りで遊んでいたモリーは、小さな動く物を見つました。「なんだろう?」モリーは自分でも驚いたのですが、思わずその動く物を捕まえていました。すると、口にくわえたそれが暴れたので、思わずブルブルッと振ってみました。

「お母さん、見て!モリーが何か見つけたみたいよ」
「あっ、ホントだ。モリー、何なの?」

お母さんが「モリー」と呼んだので、モリーはお母さんの方を見ました。

「あれ?何か口にくわえてるよ!」
「ホントだ、何だろ?」

お母さんがモリーの方に近づいてきました。モリーはお母さんが追いかけごっこをする気だろうか、それとももう家に入るのだろうかと考えていました。

「ああ、ネズミよ!ネズミをくわえてる!」
「うっそー!」

突然、お母さんとサチちゃんが大きな声をあげました。モリーは、どうしたらいいのか分かりません。

「盲導犬が野ネズミなんて食べたらダメじゃないの?」
「病気になったりしたら困るよ!」
「野生動物の味を知っても困るじゃないの!」
「モリー!ネズミを放しなさい!」

お母さんが「モリー」と言ったので、モリーはお母さんが呼んでいると思いました。「そうだ、今捕まえたモノをお母さんに見せよう!」モリーは、お母さんの方へ走り出しました。口にくわえたものがブルンブルンと左右に揺れました。

「きゃあ、ネズミをくわえたまま来てるー!」
「モリー!ネズミを放しなさい!」

お母さんとサチちゃんが、自分を呼んだのに逃げていくので、どうしたらいいのか分からなくなったモリーは立ち止まりました。その時、くわえていたものが地面に落ちてしまいました。

「あっ、ネズミを放したよ!」
「よーし、いい子よ!モリー、こっちにおいで!」

またお母さんが嬉しそうに「モリー」と呼んでいます。やっぱりこっちに来いと呼んでいるんだ。モリーは地面に落ちてしまったモノを再びくわえると、お母さんの方へ走り始めました。

「きゃあ、拾ったあ!」
「だめえ、ネズミを放しなさいってば!」
「もう完全に死んでるよ、あのネズミ!」

お母さんとサチちゃんが、自分を呼んだのにまた逃げていきます。「追いかけごっこだったのか!」モリーは嬉しくなって逃げるお母さんとサチちゃんの方へ走りました。

「ストップ、ストップ!」

お母さんが「ストップ」と言っています。それが、止まれという意味だと知っているモリーは立ち止まりました。口にくわえていたモノがまた地面に落ちてしまいました。それは、さっきよりもヌルヌルと濡れたようになっていました。その時、息子のカイちゃんが家から出てきました。

「なんだよ、大騒ぎして?」
「カイ!モリーがネズミを捕まえたの!」
「ネズミ?」

モリーは、いつも遊んでくれるカイちゃんも好きです。

「いい子よ、モリー、こっちにおいで」

お母さんが「おいで」と言いました。モリーは、地面に落ちてしまったそのモノをまた口にくわえて走り始めました。

「ぎゃあ、また拾ったあ!」
「腹ワタ出てるよ!もうグチャグチャじゃん!」
「こっちに来るなあ!」
「ストップ、ストップ!」

お母さんがまた「ストップ」と言いました。モリーはまた立ち止まって、口にくわえていたものを落としました。

「カイ、そこの使っていない植木鉢をネズミにかぶして!」
「ええっ、オレがあ?」
「男でしょ!お母さんは見たくないのよ、ネズミは苦手なの!」
「しかも、腹ワタ出てるし!」

モリーは、どうしたらいいのかよく分からなくて、困っていました。すると、いつの間にか近づいてきたカイちゃんが、せっかくお母さんとサチちゃんに見せようと思っていた畑の近くで捕まえたモノに固いものをかぶせてしまいました。「モリー、おいで!」お母さんがまた呼んでいます。でも、捕まえたモノは、カイちゃんのせいでくわえられません。もうあきらめるしかありません。

仕方なくモリーは、お母さんの方へ走って行きました。

「カイ、あんたあのネズミを捨てるか何処かに埋めて!」
「オレ、嫌だ。サチがやれよ!」
「ええぇ、私がぁ?」

サチちゃんはスコップを持つと、カイちゃんがかぶせた植木鉢の方に歩いて行きました。


サチちゃんが後から語った話によると、モリーが畑の近くで捕まえたのは、やはりネズミだったそうです。それはもうネズミとしての姿をとどめていない哀れな姿だったそうです。可哀想なネズミのために、優しいサチちゃんはそれをゴミ箱に捨てることはせず、モリーが見つけて掘り出さないように深い穴を掘って埋めてやったということです。

モリーの思い出話でした。

ああ、I miss her ...


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2016年1月21日

ヘルシーな食生活と我が家の男たち

娘のサチがすっかりヘルシー志向になって、油脂類でもバターではなくココナッツオイルとかオリーブオイルとか、健康にメリットのある食品を取るように心がけている影響で、我が家の食生活は激変しました。というか、私が家族のために作る料理が変わったってことなんですけど。

油脂類と砂糖の摂取を控えているし、以前のように肉を食べなくなって豆や豆腐をたくさん食べるようになり、食卓に並ぶのは野菜がメイン。ご飯も、普通の日本の白いご飯じゃなくて、茶色い玄米から赤いの黒いの、長いの短いの、太いの細いの、麦やキノアを混ぜたりと、いろいろ健康に気を使うようになっております。(そうすると娘が喜んで食べてくれるのでね。)

娘以外の我々3人は太り気味ですから食生活がヘルシー志向に変わるのは良いはずなのに、男たち二人の食に関する不満は少しずつ溜まっているらしい。

まず肉の渇望。

お母さんも男たちのことはちゃんと考えていて、時にはしっかり肉料理という献立にするんですよ。先日、鶏の竜田揚げを油で揚げずにオーブンで焼いたのを作りました。それも、男たちが嫌がるヘルシーなムネ肉じゃなくてジューシーな(つまり脂の多い)モモ肉で。モモ肉6枚焼きました。娘は食べませんでした。私は一切れ食べました。後は全部男たちが食べました。

油で揚げなくても美味しくできましたよ!

ベトナム風ビーフサラダを作った時は、大きめのステーキを1枚焼いて、これをスライスして野菜にのせる手はずだったのだけど、匂いに誘われたか夫がキッチンに現れ、焼いたステーキの3分の1をつまんで食べてしまった。

「ああ、晩ご飯がなくなる!」
「Let me eat! ステーキなんてもうずっと食べていないんだから!野菜と一緒とかじゃなくてステーキだけを食べたいんだよ!」

時にはステーキの夕食も必要のようです。そして、朝食用のベーコンも時には買っておいてあげないと肉に飢えすぎるようです。

もう一つ目立つのは甘いものの渇望。

娘が食べなくなってから私もあまり作らなくなったのだけど、それでも時にはケーキやクッキーを焼いたりします。ミューズリーバーとかも自分で作ります。しかし、

あっという間になくなるの…。

今朝焼いたはずのケーキがもうない!昨夜焼いたココナッツクッキーがもうない!作っても作っても、すぐになくなる甘いもの。我が家の男たちは、甘いものに目がないんです。夫は、若い頃バナナケーキ1個(1切れじゃないのよ!丸ごとよ!)を一気食いしたことがある強者ですからね。

それから、「量を食べ過ぎない」というのに注意したいので、私としては「作り過ぎない」に気をつけてはいるんですけど、これも良くない場合があります。

食後に満足感を感じられず「なんだか物足りないな…」が続くと、ある時堰を切ったように食べてしまうらしい。まあ、その気持は分かります、経験がありますからね。

「食」に敏感なのは、娘だけじゃないってことを肝に銘じて、男たちにも配慮した食生活をお願いしますよ、お母さん!

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2016年1月20日

失って改めて知る

健康であることの有り難さを、失ってから改めて知るということが良くありますよね。

私もね「普通に歩ける」ことの有り難さを、膝が痛くて歩くことができなくなった時に初めて気付かされたし、風邪を引いたりちょっと病気になったりした時には、普段当たり前過ぎて考えもしない健康であることの意味を思い知らされます。

何気なく使っている電気や水道やガス。栓をひねっただけで、スイッチを押しただけで当たり前のように使えるものが、使えなくなくなったら本当に不便です。

昨日以来、インターネットの使用に不自由しておりますが、気づかされたんです。

私の生活、いつの間にこれほどインターネットに依存してしまったんでしょう?

コンピューターが使えなくなって超困ったことがありましたけど、仕事以外はタブレットやスマートフォンなどで補えました。コンピューターも、我が家には数台ありますから何とかなりました。でもね、インターネットが使えないとホント大変よ、皆さん。

気づいたんですけど、私は最近電話をあまり使わなくなっていました。友人家族とのコミュニケーションは、もっぱらメールかSMSかWhatsAppかFacebook、電話の代わりにSkype、光熱費や様々なサービス料の支払いも全部オンラインで済ませているし、仕事も全部インターネットでやり取りしています。調べ物も、買い物(特に書籍関係)もインターネットでやることが多いです。

インターネットが使えないと、不便というよりも、生活が成り立たないくらいのところまで依存していますよ、はっきり言って。今や、電気・水道・ガスと同じライフラインの一つというわけです。

ああ、困る困る…。

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2016年1月19日

インターネット使用容量超過

クリスマスイブの日に仕事をやめてしまった夫は、現在も長い夏休みを満喫中で、毎日動画配信サービスを利用してTVドラマや映画やYouTubeビデオを見続けております。息子のカイも娘のサチもインターネット無しには生活できない昨今です。ゲームしながらアニメを見たり、読書しながら音楽を聴き続けたりと、インターネットは欠かせません。

私もこのブログやレシピのサイトの運営などでインターネットは使用しています。でも、動画を見たりはめったにしませんし、使用量は大した量ではないはずです。

でね、今日、我が家族は1ヶ月分の使用容量500GBを使い切って容量超過になっているんですって。まだ3日を残して…。

Telstraとのネット回線使用に関する契約ですけど、以前は容量を超過すると超過料金が請求されることになっておりました。そして、ある時1500ドルの超過使用料が請求されて夫婦関係が険悪化したことがあります。

現在の契約では、容量を超過しても超過料金の請求はないし引き続きインターネットを使えるけれども、速度が非常に遅くなるということになってます。

で、ここまで書くのに精一杯。

今、翻訳の仕事が来たら、私かなり困ります。ファイルのやり取りも調べごとも、インターネットがこんなに遅いのでは仕事にならないんです。

我が家の三人(特に夫)、インターネットを使いすぎですって。(涙)

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2016年1月18日

多重人格障害と虫めがね

私は、家族や自身の病歴上、精神疾患には強い関心がありまして、それ関係の書籍やウェブサイトなどをよく読むんですが、先日は特に多重人格障害(現在は解離性同一性障害と呼ばれる)について、いろいろ調べて読んでおりました。

「多重人格」というキーワードでグーグルすると、必ず検索結果に現れるビリー・ミリガンという人名。このアメリカ人は、複数の犯罪で逮捕された男ですが、強盗強姦事件で逮捕起訴された1977年、多重人格障害(解離性同一性障害)を患っていると主張し、裁判における弁護を目的として多重人格障害と診断された世界で最初の人となり、さらにこの精神障害が理由で無罪となった世界で最初の人だそうです。

ビリー・ミリガンは、この裁判で有名になりましたが、「アルジャーノンに花束を」の著者として有名なダニエル・キイスの著作「24人のビリー・ミリガン」や「ビリー・ミリガンと23の棺」により世界的にその名を広く知られるようになりました。

それなら、まず「24人のビリー・ミリガン」というのを読んでみようかと思いまして、いつも利用しております Book Depository で購入したのがこれ「The Minds of Billy Milligan」(「24人のビリー・ミリガン」の原書)です。


届いた本を開けてびっくり!

文字が小さすぎる!

長年の目の酷使で視力がガタ落ちの私が日頃いかに苦労しているかは、先日もブログに書いたのですがね、この本の文字は日本の文庫本の文字よりも小さい!

しかし、例のリーディンググラス(別名:老眼鏡)をかければ焦点は合いますので、なんとか読むことはできます。しかし、何ぶん文字が極小なのでうっかりするとすぐに焦点がぼやけるため、うっかりしないように気を(目を)引き締め続ける必要があります。しかし、とてもじゃないが疲れて続かない!

そこで取り出したのが虫めがね。

虫めがねの威力や恐るべし。「こりゃいいや」と思った私の判断は甘かった!この虫めがねはかなり大型ですが、それでもページを丸ごと拡大などできません。せめて、2〜3行分全体を拡大できるといいのですが、それも無理。だからですね、読む文章に合わせてというか単語を追いながら虫めがねを動かし続ける必要があるんですよ。

右手に虫めがねを持ち、左手に本を持ち、虫めがねを動かし続けて読む読書は、はっきり言って疲れます。目が回ります。

どうするか!諦めることはできませんよ。この本、かなり面白くて Page-Turner なんです。どんどん次が読みたいんです。

虫めがねもリーリンググラス(別名:老眼鏡)も要は拡大レンズなんだから、リーディンググラスを2つ重ねてかけたらどうだろうか?

ああ、私って賢いわあ!

リーディンググラスの重ねがけで文字はやや大きめとなり、少しぼやけがちという難点はあっても、まあ両手で本を持って普通に読むことが可能となりました。

しかし、こういう悩みを持つ人は結構いるんじゃないか、探せば便利グッズがあるんじゃないか…と思ってグーグルしてみましたら、やっぱりいろいろあるねえ。これなんかいいかも!


と思ったけどかなりお高い。これなら安いぞ!


笑ってはダメよ!誰でもいつかは歳を取るの。あなたの目だって、いつ見えなくなるか分からんでしょ?

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2016年1月17日

ドローン

「ドローン」なる飛行機械を所有していることが特別なことではなくなった昨今、このブログをお読みの皆さんの中にもドローンの一つや二つ持っていますよという方もいらっしゃるでしょう。

ドローンって何?という方は今時珍しいですよ。オーストラリアで一般的なのはクワッドローターとも呼ばれる4つの回転翼(ローター)でヘリコプターのように離着陸・推進する飛行機です。

フォトグラファーの義弟リッキーは、これを写真動画撮影に使用しておりまして、数々の素晴らしい写真を撮影しています。彼のウェブサイトから無断で拝借した写真を一枚ご紹介しましょう。

rickliston.comより

これを撮影したカメラ搭載のドローンですけど、相当な高度まで上がっていますよねえ。空高く飛び上がるドローンは、当然のことですが落下事故も頻発しております。

義弟のリッキー以外にも、夫の父親も遊びのためのドローンを所有しておりますが、落下したり木に激突したりで壊れたり故障したりするのですよ。彼らはそうした破損故障したドローンの修理を誰に依頼するか?

それは、私の夫です。

ハンディマン顔負けの夫は、電気系(危ないからあまりやって欲しくない)から水道管下水管系、大工系、機械系と、大抵のものは何でも自分で修理できます。こういうところは格好いいんです。子供の頃から、そうした修理屋なり職人が家に来ると仕事ぶりを観察しつつ、大抵のことは彼らの技術を見て学んだという夫です。

好きこそものの上手なれ。そういう手を使った仕事が好きなので、できないことがあるとできる人に教えてもらう、今ならYouTubeでいくらでも学ぶことができる。

ということで、先日義弟リッキーのドローンと父親のドローンを修理いたしました。すっかり壊れてしまっていた回転翼のブレードやモーターを取り寄せるのも、今時はインターネットで簡単です。

修理が終わったドローンを飛ばして遊ぶ夫。こういう遊びの楽しさというのが理解できない私。ゲームに夢中の息子のカイと読書に夢中の娘のサチも、外に出て一緒に遊びません。一人で黙々とドローンを飛ばす夫は、楽しんでいたのでしょうか。



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2016年1月16日

あんこ作りのすすめ

昨日に続いて食べ物の話。

日本に住んでいたら、おおそらく「あんこ」なんて作らなかっただろうと思います。あんこを使ったお菓子は何処にでも売っていて、その方が遥かに美味しく簡単だと考えたであろうと思うからです。



しかしですね、メルボルンの郊外に住んでいると、大抵の日本の食べ物は自分で作らなければ食べられないわけですから、大好きなあんこを使ったお菓子類も食べたくなったら作るしか無いの。

今でこそ、日本食品を販売するアジア食品店が増えて、例えば「どら焼き」とか「大福」とか缶詰のあんことか手に入るようになりましたけど、長年手作りしてきて結構簡単に作れるということを知ってからは、手軽に買えるようになった今でも手作りする方を選びますね。

大体、あんこなんて缶詰1つの値段で鍋一杯作れますよ。しかも、作ったことがない方には分からないでしょうが、基本的に煮るだけで誰にでも簡単に作れます。鍋一杯作って必要なだけ使ったら、後は小分けにして冷凍しておけばいいのだから、一人暮らしの貴方にも手作りをおすすめします。

必要な材料は、近年スーパーでも売っている乾燥Red Beans(小豆または紅豆などとも書かれています)と砂糖と塩少々。アジア食品店で買うと乾燥の豆類は驚くほど安価です。

さて作り方ですが、小豆のような小さな豆は、煮る前に一晩水に漬けておかなくても大丈夫です。でも、私は調理時間短縮のために水に漬けて戻しておきます。

  1. 漬けておいた水は捨ててください。新たにお湯を一杯に注いで火にかけて煮ます。お湯を使うのは調理時間短縮のため。
  2. しばらく煮て水が赤くなったら、その水は捨ててください。再びお湯を一杯に注いで煮ます。今度は簡単に潰れるくらい柔らかくなるまで煮ます。途中でお湯を足す必要があるかもしれません。
  3. 潰れるくらい十分に柔らかくなったら水を捨てます。そして砂糖を好きなだけと塩一つまみ入れて好きな硬さになるまで弱火で練る。ハイ出来上がり!

これで甘さは自分好みで防腐剤保存料等一切なんにも入っていないあんこの出来上がりです。

どら焼き、大福、あんこ餅、きんつば、あんこ入りケーキ、あんこアイスクリーム、なんでもお好きなスイーツをお作りください。

レシピはこちらから

私は甘納豆が食べたくなって、固めに茹でた小豆で手作りしたこともありますが、やってみれば何でも結構簡単に作れるんだなと発見の連続でしたよ。

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2016年1月15日

チョコレートトリュフ

先月、白あんを作って栗饅頭を作りました。栗饅頭なんて、どこかに旅行に行った時のお土産かなんかでしか食べないですよねえ。普通、家庭で作って食べるものではないですよ。それなのに、缶詰の栗を手に入れたら栗饅頭が食べたくなった。オーストラリアではそんなもの売っていませんからね、食べたかったら自分で作るしか無いのです。(または諦めるしかない…。)

よし作ろうと思うところが我ながらすごいです。

栗饅頭には白あんだろう。でも白あんは生まれてこの方一度も作ったことがない!

そこで、どのような豆を使えばよいのか調べていましたら、海外の何処かにお住いの方々が、それぞれ手に入る代用品で白あんを作ったという涙ぐましい話をいくつも目にしました。そして、ある方はバタービーンズの缶詰で白あんを作ったが「悪くないよ!」という話を書いておられたのです。

そこで私も早速バタービーンズの缶詰で白あんを作り(砂糖を大幅に控えた自分のレシピで)見事に栗饅頭をこしらえて、美味しいお茶と一緒に至福の時を過ごすことができたのですが、その時の白あんというか缶詰のバタービーンズを潰してペーストにしたものが冷凍庫に残っておりましてね。これを何とか別の和菓子にしたいなと思ったんです。

久しぶりに味見をしてみますと、どうも個性のない味。ただの甘い豆の味。このままではちょっとな…。

なにか混ぜてみよう。干しぶどうを混ぜてみたら、ちょっとイマイチ。
栗はなかったので、アーモンドを混ぜてみたら、味がただの豆過ぎる。
ココアを混ぜてみたら、おおおおおおこれは!
ラム酒を混ぜてみたら、超イケルじゃないのこれ!

で、結局、缶詰のバタービーンズを潰したペーストが和菓子じゃなくてチョコレートトリュフに大変身しちゃいました。

これは全然和食の範疇には入らないとは思いましたが、一応ね、白あんで作っているっていうところが個性的かもしれないと思いまして、私のレシピサイトに追加しました。

ものすごく簡単です。よく洗って水切りした豆1缶分と砂糖1/4カップをフードプロセッサーでペーストにして、ココアを大さじ2とラム酒を少々加えてよく混ぜる。好みで刻んだナッツとかドライフルーツを混ぜて、ボールにしてからココナッツをまぶすだけ。砂糖やココアの量は好みで加減すればいいです。

使ったバタービンズがこれ!

できたのがこれ!

これがバタービーンズを潰したものだとは誰も気が付かないだろうと思いますよ!

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2016年1月14日

風邪です

灼熱の内陸部から熱気が流れ込み、熱い北風が吹いて気温が急上昇!

ふうふう言いながらどうにか暑い日をやり過ごしているうちにクールチェンジが来て、涼しい南風にホッと一息。これだからメルボルンの夏は暑くても許せる。クールチェンジ大好き!

でもな、程度ゆうもんがあるじゃろ!(突然岡山弁!)

気温40度超で、暑いよ〜!と嘆いていたら、いきなり気温急降下で12度!

寒い〜!

と思ってジャケットを羽織っていたら、翌日は再び40度超え!

暑い〜!クールチェンジ早く来い〜!

そしたら強烈クールチェンジがやって来て、気温は急降下して真冬並みの10度以下に!

天気がこんなふうでしたからね、珍しく風邪を引いてしまったんです。

くしゃみと鼻水鼻づまりがすごくてですね、季節外れの花粉症かとも思ったんですけど、私の花粉症はヨーグルトのおかげで治ったんでした。それでも、もしかして新しいアレルギーかもしれないぞと思って抗ヒスタミン薬を服用してみましたが、全然効きません。

だって、風邪だったんですもの。

ということで、メルボルン在住の方も、日本にいらっしゃる皆さんも、それ以外の土地で私のブログを読んでくださっている貴方も、どうぞお身体を大切に。


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2016年1月12日

コッキーの野郎

いきなり汚い言葉で申し訳ございません。でもね、「野郎」くらいじゃ足りないので「クソ野郎」とか「ちくしょうめ」とか、何かもっと汚い言葉はないものかと考えたくらいなんです。まあ、私にとってのこの鳥は、それくらいの害鳥だってことなんですけど。

メルボルンから離れれば離れるほど目にする鳥の種類も増え、以前住んでいたヒールズビルという街の周辺にはオウム・インコ系の鳥が沢山いました。しかし、この黄色いトサカ羽を持つ大型の白い鳥は、メルボルンの街中でも見かける非常に一般的な鳥でして、通常は「カカトゥー Cockatoo」と呼ばれています。日本語では「キバタン」というとWikipediaにはのっています。聞いたことがありませんけど、本当ですかね?


オーストラリアに来たばかりの頃は、なんて綺麗な鳥だろうと思わず見とれたこともあるこの鳥。しかしね、この野郎たちは大変な害鳥だったのですよ。私は、嫌悪感を込めて「コッキー Cockie」と呼んでおります。

ヒールズビルでは、子供たちが生まれる度に夫がDIYで家の増改築に励みまして、我が家は大きな木の家に生まれ変わったのですが、このコッキーの野郎たちは私達の大切な家を噛じるのです!家の軒下の板とかウッドデッキ周りの手すりとか。また、私達家族の大切な林檎の木を噛じり倒し、悪行の限りを尽くす!

追い立てても追い立てても、野郎たちはへっちゃらでしてね、我々人間を怖がる様子も見せず、性懲りもなくやって来ては噛じる噛じる!

また、何が嫌と言って、野郎たちの鳴き声ですよ。まさに怪獣系の鳴き声で、しかも大音量。

ギェェェ!ギェェェ!ギァァァァァ!

うるさいのなんのって、そりゃすごいんです。


そして最近、現在住んでいる家の噴水に溜まった水を狙って、朝晩やってくるコッキーがいるの。毎日やって来る奴はオス!黒々とした憎らしい目の色で分かります。こいつがですね、朝早くやって来て例の怪獣音を爆音量で響かせる!

この噴水は私達の寝室のすぐ外にあるから、これで目が覚める私。また、この噴水は、私の仕事部屋のすぐ外にあって、ギャアアアア!ギェエエエエ!とすさまじい。

今のところ家を噛じっている様子はないです。家の周りには噛じるのにピッタリな大きな木がたくさんありますからね、奴はそれらの木を噛じっています。かじった木の皮とか枝とかをポロッと下に落とすんですよ。



時々メスのお友達を連れてやって来ます。来ないでもらいたいんだけどね…。

あああっ、ほらまた来たよ! うるさいー!

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2016年1月11日

暑い日に揚げ物

今日は久しぶりに暑かったですよ。気温は37度くらいでしたかね。

こういう日は、晩ご飯をいかにして手抜きしようかと朝から考えるんですけど、どういうわけか結局タオルで汗を拭き拭き揚げ物を作っている自分に気づくことが多いのです。

今晩の献立もですね、暑いから簡単に作れるもので冷たいもの → 冷たいうどんかそば  → よし、ざるうどんにしよう! → うどんだけでは栄養取れないよな… → 天ぷらを添えよう!

というわけで、結局玉ねぎと人参とエビのかき揚げを作った私。


作りながら考えたんです。

揚げ物を最もしたくない今日のような暑い日に限って、なぜ私はしょっちゅう揚げ物を作っているんだろう…と。

結論はね、私の母です。

思えば、私の母は、夏の暑くて食欲のなくなるような日に限って、揚げ物を作っていたような気がするの。

暑いからね、氷で冷た〜く冷やしたそうめんとかひやむぎとかがメインの晩ご飯になったとしても、天ぷらとかフライとか唐揚げとか揚げ物がおかずについていた気がするんです。

我が家は決して裕福な家庭ではなく、家計のやりくりにはいつも苦労していた母ですが、思い出せば必ず美味しい晩ご飯が食卓にのっていたわ…。食べることに関しては、決して辛い思いをした記憶が無いのです。

だから、私もつい母と同じことをしているんだろうな。タオルを首に巻いてね、母は手ぬぐいを巻いていたけど、汗を拭き拭きね、家族に美味しくて栄養のあるものを食べさせようと。

暑い日によく作ってくれたトマトジュースとか、キュウリのスティックともろみのディップとか、茄子を揚げたのとかね、ちゃんとレシピにして残しておこうと思いました。

私のレシピサイトはこちらです。ご利用ください。

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